EVで名車のエンジンサウンドが楽しめる – 人とくるまのテクノロジー展
自動車だけでなく医療や繊維、住宅、エレクトロニクスなどの総合化学メーカーである旭化成株式会社。
WRC(世界ラリー選手権)の公式パートナーとしても知られる同社だが、人とくるまのテクノロジー展2023の出展ブースでは、車好き、自動車チューニング好きが関心を持ちそうなソリューションも展示されていた。
なんとEVに乗りながら、AE86やRX-7、GT-Rなどといった名車のエンジンサウンドが楽しめるという。
それはエンジンサウンド・クリエイターというもので、録画した音をそのまま再生するのではなく、専用開発されたオーディオプロセッサーが、EVの車速やアクセル開度に合わせた疑似サウンドを生成する仕組みとなっている。
車内外問わず流す事が出来るため、スポーツカーならではのエンジンサウンドでドライブを楽しんだり、外部に対して車の接近を伝える警告音としても活用できるとか。
※後日、その時の体験動画を公開する。
展示品では様々な車種、バイクのサウンドがプリセットされていたが、来場者の反応は上々だったとの事。
試しに、他の自動車サウンドの要望があった場合を伺ったが、実際のエンジンサウンドを様々な回転域で録音してデジタルデータに変換、それをプログラミング化、調整する作業などが必要のようで、現段階で結構手間暇がかかるようだ。
もしこの行程が大幅に短縮、簡略化出来るようになれば、EVオーナーはさらなる楽しみ方を享受できそうに思うが、いかがだろう?
【取材/文】
編者(REVOLT-IS)
【取材協力】
旭化成株式会社
公益社団法人 自動車技術会