ロワアームバー による補強効果を考察
ロワアームバー による補強効果はどのようなものか?
数年ほど愛車に装着していたが、これまでに感じた事をまとめてみた。
以前サーキットを走っていた際、ボディ剛性が弱い車だとサスペンションセッティングが決まらず、乗りにくい経験をした事があった。
ボディ補強をすべきか考えたが、当時の愛車は街乗りも兼ねていたので、なるべくロールケージは付けたくない。
そこでまずはタワーバーを装着。
数日走ったのち、今回のロワアームバーを装着してみた。
まず感じたのが乗り心地の向上。
セッティングを変えていないのに、減衰をソフト寄りした印象を受ける。
しっかりした箱に包まれたような乗り味で、足回りの動きやタイヤの接地感がわかりやすくなった。
サーキットアタックでは、ソフト過ぎるように思えたので減衰を弄ったが、それだけで以前より自信を持って走らせる事が出来た。
恐らく足回りを支えるボディが補強された事により、サスペンションが本来の性能を発揮したのだろう。
極端な話、サスペンションがストロークするよりボディが先に歪むのをイメージしてみると、確かに正しく仕事しなさそうに思えてくる。
足回りチューニングを始める際は、ダンパーやスプリング交換よりも、補強パーツの装着を先としたほうが良いかもしれない。
最期に、補強パーツ装着のデメリットをあげておく。
- ちょっとした衝突でもボディ全体が歪みやすくなる。
- 一部だけを強化すると別の箇所に衝撃の圧力が集中するため、思いもよらぬところに歪み、シワ、亀裂が発生しやすくなる。
- ボディを潰れやすくする事で衝突安全性を高めているのに、補強したらその恩恵が得にくくなる。
- ぶつかった後の修理代金が高くなり、修理しても真っすぐ走らなくなる可能性もある。
- ぶつかった後の廃車リスクが高まる。
これらをふまえ、ロワアームバーなどの補強パーツ装着は、バランスよく行ってほしい。
【取材 – 文 – 写真】
編者(REVOLT-IS)