廃盤の旧車向けホースや配管を復刻してくれるJHIの技術

昨今、旧車向けの復刻部品を手掛ける業者が増えつつあるが、その中の一つ、東京R&DグループのJHI（日本ハイドロシステム工業株式会社）では、オイルや水の循環に必要不可欠なホースや配管部品の復刻を手掛けている。

なんと部品一個から受け付けており、設計図がなくとも、3Dスキャナによるリバースエンジニアリングでオリジナルデータを作成するという。
そこから、形状データを作成。
その後、必要であれば改修検討を行って設計に盛り込み、製造用図面を起こしてから、本格的な製造に入る流れとなる。

ちなみに個人からのオーダーも受けられるが、確かな製品を作り出したいなら、どこかのショップや整備工場を通して依頼したほうが確実と勧められた。

JHIでは元々、国内モータースポーツ向けのホース配管システムを開発してきた実績があり、近年進化した計測、製造技術が組み合わさった事で、今回の部品復刻事業が実現できた。
全く同じ物でも、欠点を解消した物でも製造可能で、既にいくつかのカーショップとのタイアップで、空冷ポルシェなど、一部の輸入クラシックカー向け部品の製造にも乗り出している。

劣化しやすい部品なだけに、愛車と長く付き合っていくなら、このようなサービスも上手く利用すべきだろう。

【取材/文】
編者（REVOLT-IS）
【取材協力/問い合わせ先】
日本ハイドロシステム株式会社