1965年シェルビー・コブラを八分の一モデルで忠実に再現

イギリスの模型専門企業「AGORA MODELS」が昨年日本に初上陸。
そのクオリティ、完成度、ビッグスケールに拘った製品の数々は、世界中の模型ファンの反響を巻き起こしている。
今回、日本で発売開始された1965年製シェルビー・コブラを見ながら、その拘り度合いを見ていこう。

AGORA MODELSでは、製作理念として以下の４つを掲げている。

【3Dスキャニング】
最新の3D技術で実車をレーザースキャン。
そこから精密な3DCG（3次元コンピュータグラフィックス）を作成する。

【モールディング】
3DCGを元にパーツを一つずつ撮影。
それを使って、100個以上の金型を作成していく。
その後は専門家の目で、スキャンデータ通りのディティールとなっているか精査する。

【ペインティング】
オリジナルペイントを完全再現。
各部のロゴ、数字も細かい型紙を使い、職人の手作業で塗装している。

【プロダクション】
自社制作チームだけでなく、実車の製造メーカーも交えてクオリティを厳密にチェック。
双方のOKが出て初めて製品を送り出せる。

こうした理念の元で生み出された、この八分の一スケール シェルビー・コブラ427。
エンジンとインテリア、タイヤ・ホイール、カラーリングパターンの高い再現度。
ヘッドライトとテールランプ、ブレーキランプの点灯、点滅機能、エンジンサウンドの鳴動、ステアリングによる前輪操舵、ボンネットとドア、給油口の開閉とロック機構など、まるで、本物をそのままスケールダウンしたような印象を受ける。

今現在、各媒体でそのモデルを拝むことはできるが、機会があれば、ご自身の目で見る事をお勧めしたい。
その完成度にきっと魅了されるはずだから。

【取材・文】
編者（REVOLT-IS）
【取材協力】
AGORA MODELS