EV普及で要求高まる冷却ファン性能 – 人とくるまのテクノロジー展2022
人とくるまのテクノロジー展2022取材記事。
冷却用電動ファンといった自動車部品を開発するイタリアのスパル。
その日本法人であるスパルジャパンでは、今回EV(電気自動車)用冷却ファンの提案を積極的に推し進めている。
会場ブースには用途別に電動ファンを展示。
ちなみに写真左上がテスラ用、左下がBMW用、右上がレンジローバー用で右下がフェラーリ用となっている。
テスラはご存じ電気自動車だが、こうして見るとガソリン車用と大差がないように思える。
そしてスーパーカーフェラーリのファンが小さい事も興味深い。
ガソリンエンジンではラジエターの冷却に使われるファンだが、EVではモーターやバッテリー冷却で使われる。
EVだと出力アップとともに熱量が増大し、時にガソリンエンジンより厳しい値を示す事もあるという。
さらに、電子基板の熱対策も考慮しなければならない。
そのため冷却性能を担保する電動ファンの開発が急務となってくるが、軽量小型化がトレンドのEV車両に大きく複雑なファンを載せるわけにはいかない。
そこでスパルジャパンでは薄型かつ高効率な電動ファンを開発する事で、この命題解決に取り組んでいる。