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振動がドライバーを救う?浜名湖電装のソレノイド技術 – 人とくるまのテクノロジー展2022

20220604_浜名湖電装_ソレノイドバルブ_安全_シート

DENSOグループの一つ、静岡に拠点を置く浜名湖電装株式会社では、自社製品のソレノイド技術を活用した提案も行っている。
その一つが写真の自動車用シート。
内部にソレノイド式振動デバイスが埋め込まれており、運転中の様々な局面でドライバーに振動を与え、安全運転を促す気付きを与える工夫が施されている。

浜名湖電装は1950年創業の老舗で、自動車向けなどへ高品質高精度なソレノイドや各種センサ、コントルールバルブなどを開発、製造してきた実績を持つ。
今回、自社技術の新たな提案の一つとして、写真のシートがデモ機として用意された。

このシート、信号がソレノイド式振動デバイスに送り込まれると、予め決められた周期と力による振動をドライバーに伝える。
ここまでだと「それで?」と思われるかもしれないが、例えば「ながらスマホ」や「居眠り運転」を思い出してほしい。
ウウウトしている状態から、ちょっとした振動でハッと我に返った経験はないだろうか?

このソレノイド式振動デバイスは、そうした局面で有効に働く機構になりえる可能性を秘めている。
例えば、数秒間視線が外れた状態をセンサーが検知。
直後、デバイスへ信号を送り込めば、容易に我に返らせる事が出来る。
コストや開発に時間がかかる機器を搭載しなくとも、これだけでより安全性が高められるというわけだ。

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ソレノイドの可能性が感じられるパネル一覧

ソレノイド式振動デバイスの応用はこれだけではない。
ナビと連動出来れば目的地や曲がり角が迫った際に振動でドライバーに知らせたり、VICSと連動出来れば滞や事故が起こった事も知らせられる。
OBD2やタイヤの空気圧センサー等と連動出来れば、車に異常が起こった事を知らせるシステムだってできそうだ。
要はアイディアとインタフェース次第。
振動、周期も入力信号によりパターンが変えられるため、車だけでなく幅広い分野での活用も十分期待できる。

【取材・文】
編者(REVOLT-IS
【取材協力】
浜名湖電装株式会社