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WRCラリージャパンタイトルパートナー、フォーラムエイトのメタバースを作り出すVR技術

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2022年開催を目指すWRC世界ラリー選手権の日本ラウンド「ラリージャパン」。
今回、タイトルパートナーを務める株式会社フォーラムエイトと、自社ビジネスを支えるいくつかの製品を紹介する。

自社開発のITソリューションで、世界の建物や土木・建築設計を支援してきたフォーラムエイトだが、近年は仮想空間(バーチャルリアリティ)を活用したシミュレーションやMaaS、自動運転技術といったコンピュータソフトウェア開発にも意欲的。
DX時代の新たなスタンダードを提供したいと日夜尽力されている。

さて、最近はメタバースという言葉が話題となっているが、それらは全て仮想空間を指す。
あのfacebookがMetaと社名を変えて事業に取り組むほど注目を集めているが、フォーラムエイトでもその技術開発に注力しており、今ではVRや3DCGを活用した自動車開発シミュレーションやコンピュータソフトウェアが群を抜くまでになっている。

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まずはドライビングシミュレータを見てみよう。

これは、リアルタイムに変化する都市空間をデザインする3DVRソフトウェア「UC-win/Road」と、シミュレータ機器を合わせたシステム。
スクリーン上では、仮想空間上に配された建物や道路に対し、天気や朝昼夜、人の動きや車の流れという道路状況の変化がリアルタイムに映し出される。

また拡張性や応用範囲も幅広く、特に以下のような使い方ができる。

  • 運転席や室内デザインを自由に作成。
  • ドアミラーやバックミラー、カーナビが映し出す映像を走行状況に応じて変えられるマルチモニター。
  • 多種多様な走行環境の設定。
  • HUD表示やリプレイ機能などのプラグインの用意。
  • VRモーションシートとの連携。
  • マニュアルと自動運転の切り替え。
  • 自動運転時の信号や規制速度の認識検証。
  • 車両運動モデルの算出や、記録した実際の自動車制御の再現。
  • AUTOSAR(Automotive Open System Architecture)アプリとの連携による実走行空間と仮想空間を連携したシステム開発。

普段、テスト車が実走行するシーンを目撃する事は滅多にないが、近い将来、メタバース内でこうしたテスト車を目撃する機会があるかもしれない。
またオンラインでの自動車教習や、新車のバーチャル試乗会なども可能性がありそうだ。

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次にShade3D
これは国産の3DCGソフトウェアで、モデリングやレンダリング、アニメーションや3Dプリントまでこれ一つで対応できる。

今や製造業において、3DCADやCG、モデリングソフトは無くてはならないツール。
デザイン検討やコスト、工数の削減、小ロット製造までも実現できるとあって、業界内でも様々なシステム、ソフトウェアが使われている。

主な機能とソフトウェア仕様を以下にまとめてみた。

  • 自由局面やNURBS形状、ポリゴンモデリングやスイープ局面にまで対応したモデリング/編集機能。
  • 図面毎に独立したビュー表示に対応させた2D図面作成。
  • 座標の直接入力による切断位置に対応した切断面設定。
  • フォトンマッピング、バストレーシング、レイトレーシング等、空気感までも再現したレンダリングはHDR表示にも対応。
  • リアルな物体の質感を表現するPBRマテリアル。
  • 高速かつ高品質なイメージが生成可能なGPU例とレーシング。
  • インテル社のノイズ除去ライブラリを活用したAIノイズ除去。
  • 複雑な照明効果や様々な光源の再現。
  • 現実世界と同じ見え方となるようなカラーマネジメント。
  • 豊富な表面材質バリエーション。
  • 多種多様なアニメーション機能。
  • 各種3Dプリンターとのスムーズなデータ連携。
  • 正面、上面、側面、透視図の4面図表示に加え、図面組み合わせの変更やシェーディング設定まで可能なレイアウント機能。
  • カメラと同じ設定からアニメーションへの反映まで行えるカメラ機能。
  • ブロックUIプログラミングツールが使用可能。
  • 3DCADへの完全対応。
  • 先の「UC-win/Road」用モデル製作とデータ連携。

最後にバーチャルプラットフォームを見ていく。

新型コロナの感染再拡大により、リモートワークといったオンライン上での仕事のやり方が見直される昨今。
こちらでは、オンライン上にショールームや展示会、セミナー会場、会議室やキャンパスといった仮想空間プラットフォームを提供している。

この中では、パソコン操作で空間内を自由に見て回り、その場で様々なコンテンツに触れたり、自分の分身であるアバターを経由して他のアバターとコミュニケーションを図るなど出来る。
もちろん目的や用途に合わせて、デザインを変えたりお気に入りのコンテンツ配置が可能。
さらにヘッドマウントディスプレイを利用する事で、没入型3Dへの対応や権限管理、ログイン機能に加え、グループウェアやEC決済、WEB投票やWEBアンケートといったソフトウェアや健康管理デバイスとの連携も行えたりと、自宅を出ることなく、ゼロ距離で様々な体験ができるようになる。

カーディーラーでの車チェックから商談、バーチャル試乗から購入、納車に至るまで、いずれパソコンまたはスマホ一台で完結する時代が来るかもしれない。

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タイトルパートナーとなった2022年WRCラリージャパンの広告も見れる。

【取材・文】
編者(REVOLT-IS
【取材協力】
株式会社フォーラムエイト