20210614_JMIA日本自動車レース工業会_PEAKS_金属加工_切削_レースカー部品制作

高品質な車部品製造も柔軟に対応


人とくるまのテクノロジー展2021取材の番外編。
出展予定だったものの、リアル展示会の中止に伴い取り止めた企業を特別にピックアップしていく。
今回は、JMIA(日本自動車レース工業会)の会員企業である株式会社PEAKSの車部品製造技術について紹介する。
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PEAKSの事業は、各種車両機器に装着する部品やレーシングカー用部品、カーボン製部品に使われる金型等の製造加工、プレス金型の設計製作、CFRP成形金型の製造、鉄、アルミ、樹脂、CFRP等の切削や旋削、放電加工や各種製品検査、機器のメンテナンスと多岐に渡る。

その中でも、特に注目したいのがレーシングカー用部品の製造。

当メディアで何度も取り上げてきたが、自動車レースといったモータースポーツカテゴリーを戦うマシンというのは、我々一般人の想像以上の負荷に晒されている。
多くのマシン達と競り合いながらコースを毎周全開で駆け抜けつつ、それを30分や1時間、2時間、挙句は24時間繰り返す事になる。
そんな状況下では、些細なマシンの製造ミスや部品の不良でも順位が逆転しかねない。
過去、マシン製造に使われた一個数百円のネジの不良でリタイヤとなったケースもある程で、そこに使われる部品には、市販車製造以上の品質、精度が求められる。
また、以前はレース距離を走りきる耐久性が維持出来ていれば良く、それだけ性能を追及する事もができたが、近年は開発コスト削減の影響もあり、数レースから1年くらいの耐久性が求められる場合もある。
それだけに、レーシングカーに使われる部品製造には難しい要求が求められる。

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PEAKSでは、これまでに国内の主要モータースポーツカテゴリーへ様々な部品を製造、供給しており、近年では、FIA-F4向けにハウジングやタイヤ・ホイールが装着されるアップライト部に装着するアダプター、サスペンションロッド(アーム)の動きをダンパーに伝えるブラケットの3種の部品開発を行うまでになっている。
それだけでなく、業界内では部品製造の柔軟な対応力でも高い評価を得ている。

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(C) PEAKS
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PEAKSが拠点を置く静岡県御殿場市は、日本有数のサーキット「富士スピードウェイ」のお膝元。
近隣にはレーシングガレージなどが多く軒を連ねる通称「レース村」もあり、PEAKSの元へは日々様々な部品製造依頼が舞い込んでくる。
そうした依頼を昼夜問わず柔軟に対応し、製造した部品を数多く送り出している。

自動車レースでは、練習走行や予選で大クラッシュしたマシンを次のセッションや翌日までに修理するケースがよくある。
その際スペア部品がなかったり対策品が必要となった場合は、PEAKSのような近隣の製造工場に緊急の製造依頼を出す事もある。
もちろん、悠長に設計や試作モデルを作ったり打ち合わせをする時間はない。
そんな中でレースに勝つための高品質、高精度な部品を作り出さなければならず、手抜きなどしようものならレースを落とすリスクが高まる。
製造工場にかかる期待とプレッシャーは並々ならぬものがあるだろう。
だがPEAKSで緊急製造された部品はこれまでに大きなトラブルもなく、依頼者も大変満足されたという。

自動車レースでの使用にも耐えうる高品質な部品製造。
それを柔軟に対応してくれる製造工場は、なかなかないのではないだろうか?
現在、付き合いのある部品製造工場に不満を持つ企業担当者は、一度PEAKSのようなレーシングカー用部品製造で実績を持つ企業に相談を持ち掛けてみるのもいいかもしれない。

【文 – 写真】
編者(REVOLT-IS

【オンライン取材協力 – 写真協力 – お問合せ】
株式会社PEAKS
JMIA 日本自動車レース工業会

【トップ画像左側のヴィジュアル制作】
株式会社ワキプリントピアライセンス事業課(キャライフ

編者

REVOLT-IS立ち上げの発起人。サーキット走行会や草レースなど経験が豊富で、スポーツ系チューニングやセッティングに強い関心がある。 サーキットやストリート、ドリフトなどの走りのイベントへ積極的に顔を出しながら、カメラを構えつつ様々な考察をする毎日。