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ワイパーブレードからウォッシャー液を噴出するワイパー

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(C) Valeo / Valeo Japan
商用利用、無断転載を禁じます。

人とくるまのテクノロジー展2021の取材記事。
今回は、株式会社ヴァレオジャパンの新発想ワイパーシステム「AquaBlade(TM)後付けキット」を紹介していく。
※本記事中の情報、画像の商用利用、無断転載を禁じます。

これは、ワイパーブレード全体に無数のウォッシャー液噴射口を備えているもので、ウォッシャーを吹き付けながらワイパーを動かしてウィンドウを洗浄するシステムとなっている。

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従来のワイパーシステム。
(C) Valeo / Valeo Japan
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AquaBlade(TM)のワイパーシステム
(C) Valeo / Valeo Japan
無断転載を禁じます。

その特長として、ウォッシャーの噴出とワイパー動作を同期出来る点があげられる。

例えば従来だと、ウォッシャーを吹き付けた直後では視界が悪く、一刻も早くワイパーを動かす必要がある。
また走行中では吹き付けたウォッシャー液が流れ飛んでしまう事もあり、結果的に汚れが落としきれない事もある。

しかしAquaBlade(TM)なら、ウォッシャーを吹き付けた直後にワイパーで吹き上げる事が出来るため前述の懸念はなく、ウィンドウをムラなく効率的に洗浄する事が可能となってくる。
こちらから作動中の動画を確認できる。

20210602_ヴァレオジャパン_アクアブレード_後付けキット_車_ワイパー_02
(C) Valeo / Valeo Japan
無断転載を禁じます。

この後付けキットは、既存のウォッシャーシステムをそのまま使う前提となっており、新たなタンクやポンプの追加はない。
既存のワイパーブレード形状とかは関係なく、そのままAquaBlade(TM)のウォッシャーホースとブレードへ交換するだけでいい。

作業時間も約30分程度で装着できるとか。

リフィール(ワイパーゴム)は専用品を使うが、通常時だけでなく寒冷地向けや撥水ガラスコート向けもラインナップされており、予備としても購入できる。

また寒い地域での使用を考慮し、ブレード部のスポイラーの材質を最適化することで、外気温がマイナス20℃でもウォッシャー噴出孔が凍結しないようになっているので安心だ。
もちろん日本の車検も問題なくパスできる。

20210602_ヴァレオジャパン_アクアブレード_後付けキット_車_ワイパー_01
(C) Valeo / Valeo Japan
無断転載を禁じます。

このAquaBlade(TM)システムは、新車装着用として2013年モデルのメルセデス・ベンツSLクラスに初採用され、以降、ボルボのXC60やV60など、約5メーカー20モデルに搭載されてきた。
それを見たであろう方々から、ぜひうちの車にも付けたいと要望が殺到したため、それに応えたいと後付けキットを開発したという。

既にヨーロッパでは実用化されており、好評を博しているとの事。
そこで株式会社ヴァレオジャパンでは今回の展示会を契機に、国産車への導入も提案していく事になった。
まず自動車ディーラー向けの新車装着オプションとして採用される事を目標に、現在は自動車メーカーの用品担当者への製品紹介と、逐次国産車に搭載して製品テストや機能テストを行いながら、適合車種の確認を進めているという。

導入が進めば、さらに車検時や中古車販売時のアップグレードオプションとしても提案していきたいそうだ。

【文】
編者(REVOLT-IS

【オンライン取材協力 – 写真協力 – お問合せ】
株式会社ヴァレオジャパン
人とくるまのテクノロジー展事務局