車載ECUコンピュータの点検、整備、修理のスペシャリスト
車載ECUの劣化でコンピュータ基板が壊れてしまった場合、多くは新品交換か中古を探す、社外品へ乗せ換える等の手段を取るが、基板そのものが修理でき、そのうえ新品当時の調子を取り戻せる方法があるなら、あなたはどう判断する?
そうした修理を専門に扱う会社が、群馬県前橋市にある。
その名もキャニーエクイップ。
ECUの点検、整備、修理に特化しており、北海道から沖縄まで日本全国の整備工場やディーラー、個人のお客様に対し、コンピュータ基板の点検・修理、オーバーホールといった各種サービスを展開している。
故障と一口に言っても、まずピンと来ない方も多いだろう。
よく聞かれるのが、各ICチップや端子を付けているハンダが劣化で剥がれてしまうケース。
今現在だと、昭和から平成中期くらいの中古車あたりで多いらしく、新品が手に入りにくいため中古ECUを求める声がよく聞かれる。
キャニーエクイップへは日々様々な修理依頼が舞い込んでくるが、その内訳を見るとやはり故障してからの修理依頼が多い。
ただ、最近は故障リスクに対する認知度が高まってきたのか、予防整備やオーバーホール、リフレッシュサービスの依頼も増えつつある。
予防整備はとても重要で、人間の健康診断と同様に不具合の兆候を早期に発見できれば、それだけ修理も早く容易に済ませる事ができる。
例えば経年劣化による故障では電解コンデンサーからの液漏れが多く、放っておくとそのダメージ範囲が広がってくる。
他には異常加熱もある。
その兆候をそのまま放置しておくと、基板の熔解やそれが火元となり、車両火災へ繋がる事にもなりかねない。
可能限り修理してお客様にお返ししたいため、「故障の著しい」修理依頼でも苦戦覚悟で取り組んでいるが、あまりに酷ければ修理不可能と判断せざるえない事もあるようだ。
愛車を長く楽しみたい方は、この事を記憶に留めておいたほうがいいだろう。
このようなサービスを始めた切っ掛けを伺ってみた。
それは、旧車乗り共通の悩みである”部品が手に入らない”事が切っ掛けだったとの事。
ある旧車の修理を行っていた際にECU故障にぶつかり、やはり中古品もリビルド品も手に入らず手詰まりに。
そこで、手に入らないなら自分達で修理すればという考えに行きつき、お客様の了承の元、試行錯誤を重ねながら修理が完了した。
その時のお客様の喜んでいる姿を見て、同じ悩みを抱える方の手助けになればと考え、今回のサービスを本格的に立ち上げたそうだ。
とは言えそう簡単にいくものでもない。
そもそもメーカーによって設計やシステム構成は全く違うわけで、企業秘密が詰まっている箇所とも言える。
当然、回路図や仕様書といった資料、データは出してもらえるわけがない。
そこで独自に調査、解析する事になるが、安易な対応ではECUを壊す事にもなりかねないので、特に初めてのECUに携わる際、お客様と相談しつつじっくり調査を進めて取り組んでいった。
他にも、使われている特注品が入手できず修理不可能となったり、修理後の検査では異常がなくとも、ICチップ内部の絶縁不良が原因で、導通時に予期せぬ症状が起きるなどのリスクも僅かながらあるという。
そのため「必ず完璧に直せる」とは断言できないようだ。
もちろん安請け合いはせず、そういった問題、リスクは包み隠さずお客様に開示し、その後協議しながら了承を得たうえで作業を進めているそうだ。
こうして多くの難関を乗り越え、信頼と実績を積み重ねてきたキャニーエクイップ。
今も多くの作業依頼が舞い込んでおり、その数も、こんなに困っている方がいるのかと驚くほど。
利用されたお客様の反響も大きく、たくさんの喜びの声が届けられている。
一部を紹介しよう。
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まさかこれほど変わるとは、、、これは別物です。
まずエンジン音が静かでアイドリングも400回転に安定してくれ、今まであった不整脈も感じられません。
そして走ると一言で「乗りやすい」。
これは確実にトルクもパワーも一回り上がっている感じです。
そのおかげでギアの繋がりも今まで以上にスムーズで、快適この上ない状況です。
特にトルクアップを実感として感じるのは裏山の山道で、今まで三速に落とさないと気持ちよく上がれなかった登りカーブが、何事もなく四速のままスムーズに上がれました。
あと驚いたのが、この8年、室内には窓が開けられないほど臭かったガソリン臭が漂っていましたが、その匂いが全く消えていました。
この事は想定していなかったもので、本当に「最高にありがたい誤算」でした。
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※その他のお客様の声を読みたい方はこちらを参照。
ここまで読んで、キャニーエクイップに興味を持たれた方へ。
こちらでは法人から個人まで、幅広く問い合わせや作業依頼も受け付けている。
その対応範囲もECUだけでなく、オートマチックトランスミッションのATコンピュータや燃料ポンプの制御モジュレーター、車載時計やエアフロセンサーといった箇所まで幅広い。
また保証についても、定められたサービス規約・保証規定に基づき再修理や返金などしっかり対応してくれる。
コンピュータ基板に関わるトラブルがあるなら、まず問い合わせてみてほしい。
【リモート取材 – 文 】
編者(REVOLT-IS)
【写真 – 取材協力 – 問い合わせ先】
キャニーエクイップ