ギガキャスト など高品質な鋳物加工で未来のモビリティを支える【人とくるまのテクノロジー展2024】
ギガキャスト は大型の部品を一体成型する鋳造技術で、昨年のジャパンモビリティショーで一般公開されて以降、業界内で大きな注目を集めている。
“型にはまらない鋳物屋”として長年の実績を誇る(株)コイワイは、その動きにいち早く反応。
昨年12月にギガキャスト用となる3Dプリンタ砂型立体造形技術を用いた、EV車両向けアルミニウム軽量車体フレーム試作鋳造技術を確立。
受注活動を本格的にスタートさせている。
そして今回の人とくるまのテクノロジー展2024 NAGOYA では、パートナーの(株)青木製作所と協力加工メーカーである(株)ダサイとの共同ブースを出展。
ギガキャスト技術を用いた「3D砂型鋳造大型車体リアフレーム Vol 2」と「金属3Dプリンタ製 車体部品ショックタワーカバー」をはじめとする、様々な鋳物加工製品を展示してきた。
ギガキャストはテスラで注目を集めた技術だが、国内での普及はまだこれからといったところ。
国内各社でも導入に向けて動いているが、数ある金属加工会社の中でいち早く実用性の高い試作モデルを提示してきた、そのレスポンスに驚かされる。
これも、実績あるコイワイと青木製作所、ダサイとの密接な連携と決断力がなせた結果だろう。
果たして自動車メーカー、モビリティ企業の目にどう映っただろう?
ところでコイワイと言えば、一般でも話題となった小型月着陸実証機「SLIM」の着陸脚に、自社の3Dプリント技術で製造された衝撃吸収材が採用された事でも知られている。
モビリティから宇宙産業まで、今後も幅広い活躍が期待される。
【取材・文】
編者(REVOLT-IS)
【取材協力】
(株)コイワイ
(株)青木製作所
(株)ダサイ
公益社団法人自動車技術会