SPEXA 2024 – 鳥取県は、宇宙産業で地域活性化と雇用創出を目指す
SPEXA 2024取材記事。
鳥取県では、宇宙産業の創出する取り組みを行っており、その一環として、2023年に鳥取大学乾燥地域研究センター敷地内に、鳥取砂丘月面実証フィールド「ルナテラス」を設置。
月面開発に取り組む企業、研究団体の実験の場として、提供を開始している。
切っ掛けとなったのが2015年。
当時、JAXA から実験の場に、鳥取砂丘を使わせてほしいと打診があったという。
その後の経緯や得た情報から、鳥取県では、宇宙産業が地域将来を支える重要な要素になると判断。
そこで、2021年に「産業未来創造課」を設置。
鳥取砂丘月面化プロジェクトと題して、宇宙産業への取り組みを推進する事に。
既に、砂丘での月面開発の有用性について検証、調査が行われ、実証可能という結論が出ている。
また現在「ルナテラス」では、ローバー(月面探査車、火星探査車)開発を行う企業、大学、研究団体による利用が多くあり、砂丘でも、タイヤメーカー「ブリジストン」がローバー用タイヤの走行実験に活用するなど、活発な動きを見せている
用途に合うなら、他業種による活用も歓迎したいという。
こうした動きは企業誘致にも繋がっているようで、今現在で10社近い企業が関わっている。
多くの地方行政が企業誘致に腐心する中、この数は注目に値するだろう。
将来は、「ルナテラス」を核とした国際的な開発拠点の構築を目標に掲げており、この動きをさらに広げていくようだ。
【取材・文】
編者(REVOLT-IS)
【取材協力】
鳥取県
SPEXA
会期:2024年4月24日(水)~4月26日(金)
会場:東京ビッグサイト
主催:RX Japan株式会社