オートモビルカウンシル 2024 – ランエボ、ギャラン、パジェロの技術がトライトンへ
オートモビルカウンシル 2024取材記事。
三菱自動車工業(株)ブースでは、新型トライトンのコンセプトカーを中心に、左右にWRCやパリダカを戦ったラリーマシンとそのベース車両が置く展示がなされていた。
一見、ラリーのPRのようにも思えたが、今回のコンセプトは、今に至る技術の継承にあるという。
ダカールラリー(パリダカ)を戦ったパジェロ、WRCを戦ったギャランとランサーエボリューション。
これまでのラリー参戦では多くの技術が磨かれて来たが、そうして積み重ねてきたものは、これまでに送り出した全ての市販車に生かされている。
中央に置かれたトライトンに、そうした背景を感じ取ってもらいたい考えのようだ。
その他、ランサーエボリューションXファイナルエディションの中古車展示販売も行われた。
販売店で眠っていた個体を引っ張り出したもので、当初はチタニウムグレーメタリックの車両を展示していたが、予想外に多くの購入の打診があり、なんと初日で売れてしまったという。
実は、展示はしたものの誰もが売れると思っていなかったらしく、これでは一般公開日に目玉の展示が無くなってしまうと、2日目からは急遽、写真のレッドメタリック車が手配された。
取材した時点ではまだ売約済となっていたが、前日の人気ぶりを見るに、恐らく購入希望の打診は続いているだろう。
近年、復活した「チーム三菱ラリーアート」より、トライトンでアジアクロスカントリーラリーに参戦しており、そこで培った技術を市販車へフィードバックするサイクルが再び回り始めている。
今度は、どんな形で我々の前に登場するか?
気にしてみるのも一興だろう。
【取材・文】
編者(REVOLT-IS)
【取材協力】
三菱自動車工業(株)
オートモビルカウンシル