学生達のF4レース と2024へ向けて【東京オートサロン2024】
次の自動車業界を担う若者を育てている千葉の日本自動車大学校、通称NATSでは、毎年学生達の手でFormula Beat(旧JAF F4)レースへ参戦している。
ドライバーは教師の金井先生とオーナードライバーの渡邊選手。
昨年は第2戦もてぎ、第6戦SUGO、第11、12戦SUGOに参戦。
後半2レースでは連続優勝を果たすなど波にのっている。
当初は市販車とレーシングカーとの違いに戸惑い、セッティングって何をすればいいんですか?という状況だった学生達も、実践経験を積む事でメキメキと腕をあげてきた。
そのまま今期の開幕戦で3連勝を狙いたいところだが、モノコックシャシーが長年使われたもので、さすがに剛性が落ちているという。
昨年はなんとかセッティングを取ってきたが、今期も使うとなると要検討な状況。
そこでチームでは、マシンチェンジも視野に入れている。
とはいえ新車ではない。
NATSでは倉庫に眠っている別のフォーミュラマシンがあるそうで、それをFormula Beat向けに改造するプランを考えているようだ。
この考えに至ったのは、”FIA 国際競技規則付則J項「ARTICLE274 FORMULA4 – 1st GEN TECHNICAL REGULATIONS」の基準を満たし、FIAの承認を受けているサバイバルセルを持つ車両は側面防護体を備えなくてよい”というFormula Beatの規制緩和が背景にある。
要するに、古い車でも改造次第で参戦OKとしたわけだ。
3連勝がかかる今年最初のレースで、果たしてどのようなマシンを持ち込むのか?
学生達の奮闘にぜひ注目頂きたい。
【取材・文】
編者(REVOLT-IS)
【取材協力】
東京オートサロン事務局
NATS日本自動車大学校の学生達