S660エンジンルーム内の走行前後の温度を測る ~ 6月編
年々猛暑が続く日本。人間だけでなく車にも暑さは襲い掛かっている。
特にエアコン全開や渋滞、サーキットでの全開走行ではエンジンにかなりの負荷がかかるため、エンジンルーム内はかなりの熱さになっているはず。
今回はその状況を撮影してみようと、リアにエンジンがあるため冷却風の取り入れがやっかいなS660を使い、サーマルカメラで走行前後の温度を見てみる事にした。
使用機材は、InfiRayのXinfrared T2S Plus。
計測は2023年の6月下旬に行った。
まずは走行前。
前回走行から一週間放置し、朝の午前7時前にエンジンを始動。
その直後に撮影した。
数値は一瞬で変わるので画像のは参考程度にしてほしいが、各パートはだいたい以下の数値となった。
エキマニ:100℃前後
純正エアクリボックス:30℃前後
マフラー配管:33℃前後(タイコ部は20℃前後)
次は走行後。
2時間ノンストップとし、下道を渋滞込みで1時間ほど走り、残りは高速道路での走りで、駐車場に停車直後に撮影した。
こちらも数値は一瞬で変わるので画像のは参考程度にしてほしいが、各パートは以下の数値となった。
エキマニ:160℃前後
純正エアクリボックス:30℃前後
マフラー配管:147℃前後(タイコ部は22℃前後)
こちらでサーマル動画も公開しているので、ご覧頂きたい。
エンジン本体やマフラーのタイコ部、純正エアクリボックスの温度はそれ程上がっていなかったが、エキマニなどの配管や周辺の補器類がかなり熱くなっていた。
水温は適正値だったため、恐らくメーカーの想定通りに収まっているように思える。
余談だが、純正エアクリボックスを剥き出しタイプのエアクリーナーに交換する定番チューニングが存在するが、この結果を見る限り、車によっては逆効果になりそうに感じた。
次回は猛暑真っただ中の8月に計測してみようと思う。
【取材/文】
編者(REVOLT-IS)