一環した駆動系部品製造への企業努力 – 人とくるまのテクノロジー展2023
車の駆動力伝達に欠かせないドライブシャフトにプロペラシャフト、そしてクロスジョイントなどを製造する老舗の株式会社 松井製作所。
昨今、社会情勢や自動車開発の激動の時代と言えるが、人とくるまのテクノロジー展 2023での同社のブースを見ると、今も変わらず一環した部品作りを行っているように感じられた。
素材価格の高騰、人材の不足、自動車開発に求められる要求の変化、3Dプリンタの普及、低コストな海外部品メーカーの台頭と、松井製作所が創業した80年前と比べても大きく変わってきている。
それだけに、国内部品メーカーには日々、様々な難題が突き付けられてる。
そんな中でも、松井製作所が変わらぬ部品製造を続けてこれたのは、これまで積み上げた信頼と実績、そして時代の要求に応えようとする企業努力だろう。
中空ドライブシャフトなどの技術開発、生産インフラのアップデートはもちろんの事、型の試作から鍛造、納品までを最短2週間で行える環境も整えており、今の時代にあった顧客の要望に応えるべく、全力を傾けている。
また関連会社のウラワ産業事業部では、ドライブシャフト、パワステギア、パワステポンプ、4WD用カップリング、デファレンシャルギヤ、パワースライドドアといった部品のリビルドを専門に扱っている。
リビルド業者は数あれど、こちらでは独自の技術で、新品に匹敵する品質を持たせている。これにより中古車を長く乗られる家庭から事業者まで、安心して使ってもらえるよう尽力されている。
【取材/文】
編者(REVOLT-IS)
【取材協力】
株式会社 松井製作所
公益社団法人 自動車技術会