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新たなカーボンニュートラル燃料コリトン – 人とくるまのテクノロジー展2023

20230527_コリトン_カーボンニュートラル燃料_持続可能性_レーシング

自動車だけでなく、モータースポーツにも持続可能性な取り組みが叫ばれる昨今。
その一環で今年からカーボンニュートラル燃料が導入され始めたが、ここで新たに、イギリスの燃料製造メーカー「コリトン」が国内に名乗りを上げてきた。
今回、国内総代理店となる株式会社 橋本屋人とくるまのテクノロジー展 にてコリトンブースを出展。そのPRが行われた。

コリトンの正式社名は「Coryton Advanced Fuels Ltd.」。
創業は2010年で、世界各国の様々なニーズに合わせたオーダーメイドの燃料を開発し、OEMおよび最上顧客に供給し続けている。
主な供給先となる地域はヨーロッパ、アメリカ、インド、中国、韓国、そして日本で、国内向けでは、日本産業規格(科学)JIS-Kの2204 -2007、2280、2202-2に準拠したものや、RON(オクタン価) 100の日本向け仕様を生産している。

自動車業界をはじめ、マリン業界や航空業界、F1やWEC、WRC、ラリーレイドなどのモータースポーツまで幅広い採用実績を持つが、近年はカーボンニュートラル燃料の開発、普及に力を入れており、既にメルセデスやフォルクスワーゲン、ボルボ、ルノー、ジャガーなどいったメーカー向けとして、実に4,000近くのスペシャルブレンドを供給。
またヨーロッパ各地で開催のツーリングカーレースにも専用開発したレース燃料を供給しており、性能はそのままにGHG(温室効果ガス)の大幅な削減に成功したという。

そして昨年、モータースポーツでの使用を想定した新たなカーボンニュートラル燃料「サステインレーシング」をリリース。

さらにダカール・ラリー では、「Prodrive EcoPower」という専用ブレンドのカーボンニュートラル燃料を開発、供給しており、こちらはGHG(温室効果ガス)をなんと80%削減という数値を叩き出している。
パフォーマンスについては、供給先のバーレーン レイド エクストリームチームからエントリーのセバスチャン・ローブ/ファビアン・リュカン組が、車両の転倒、タイヤパンクというトラブルが続いたうえで総合2位、ステージ6連勝を記録している事からも、その性能に疑う余地はなさそうだ。

また、未来の物作り技術者育成を目的に世界各国で開催されている「学生フォーミュラ」でも、コリトンの名前が登場している。
2023年3月、イギリスの学生フォーミュラ大会を主催するモータースポーツUKは、コリトンのカーボンニュートラル燃料を使用するICVクラスのチームに対し、助成金を提供するとの発表を行った。
EUが、カーボンニュートラル燃料の使用を条件に内燃機関車の販売継続を決めた今、今後はそうした技術開発も続いていく事になる。
それだけに、学生のうちにその開発が経験できるのは大きなメリットと言えるし、即戦力の人材を求めるメーカー側にとっても魅力的に映るはず。
ぜひ、日本の学生フォーミュラでも検討頂きたいところだ。

【取材/文】
編者(REVOLT-IS
【取材協力】
株式会社 橋本屋
公益社団法人 自動車技術会