さよならセリカ、こんにちわS660
昨日、4年ほど手を入れながら活躍してくれたトヨタ・セリカST205を手放し、ホンダ・S660へ乗り換えました。
まずはそのご報告と納車までの事をまとめて書き記します。
当初、今のタイミングでの乗り換えは全く考えていなかったのですが、ある出来事発生とそれによる心境の変化、人手不足な業界事情、それらによる今後のカーライフを熟慮した結果、乗り換えを決意しました。
また今回はあえて知り合いには頼らず、一般の方と同じように情報を集めて色々な店をまわりたいのと、主にメーカー系販売店をメインに車を探す事を条件としました。
メーカー系販売店を購入目的で訪問するのは実に20年ぶりくらいで、新鮮でしたね。
ちなみにS660を購入するまでに色々な販売店で様々な車、様々な担当営業さんと接しましたが、どこも十人十色。
とても興味深かったので、後日セリカを手放した経緯とS660納車までの出来事をまとめて紹介していきます。
さて、こちらが当初決めていた車の希望条件と購入希望車リストです。
【希望条件】
1.遊び車を兼ねた街乗り車としたいので中古車のみ
2.セリカのレストア資金で買える車
3.なるべくノーマル車
4.修復歴があっても、しっかり修理されてるならOK
5.5ナンバーまたは小型車
6.シンプルで軽量
7.運転を楽しめる車
8.出来ればMT、条件次第ではATもあり
9.ナビとETCを必須。
10.当面故障が少なく、部品不足や修理に困らない
11.確かな保証が付くなど、安心して車が買える店を選びたい
12.セリカは廃車前提とし、廃車費用を店側で持ってもらいたい
【条件に合った中での希望車種】
マツダ2 15MB
スズキ・スイフトスポーツ(ZC31S、ZC32S、ZC33S)
スバル・インプレッサWRX(GC8)
ホンダ・CR-Z
ホンダ・シビック(EP、FN)
この時はまだ、S660はオープンカーという点と実用性の無さ、なにより予算オーバーだったので選択肢から外れていたんですよね。
ではなぜS660が急に候補に上がったのか?
まずマツダ販売店で廃車ではなく下取りを提案され、試しに査定をお願いしたところセリカに予想以上の値段が付き、ここでマツダ2が最有力候補に浮上。
この日までにホンダ、スズキの競合他社も回ったのですが、車の状態も納得で予算範囲内だったものの、冷やかしと思われたのか商談に積極的ではなく下取り査定がとても低い。
なんか合わないなとここで候補から脱落。
マツダ2は、下取り込みプラス以下の条件を盛り込んで予算範囲内なら前向きに検討しますと伝えました。
・ブレーキパッドとブレーキディスクの新品交換
・ディーラーオプションの社外エアロパーツを装着
・競合他車がナビ付で近い価格なので、そうした背景を考慮してもらいたい。
※詳細は改めて後日紹介します。
その後、希望に近い金額が出てほぼ満足。
この条件は今日しか出せないと即日契約を迫られましたが、マツダ2に固執していなかった事や翌日インプレッサを見にいく予定があったので気にせず帰路へ。
その晩、マツダ2とインプレッサがダメだった時を考えてあらためてカーセンサーを流し読みしていたところ、予算内リストの中に一台のホンダ・S660が登場
それは、ホンダカーズ埼玉南 U-Selectふじみ野店からの出展でした。
青空駐車前提と実用性の低さで条件から外していたオープンカーですが、そういえばS660をじっくり知る機会がなかったなと、ちょうどインプレッサも埼玉の店だったので、そのついでに見に行くかと現車確認を依頼。
面白かったのが、担当営業さんの返信と合わせて店長さんからも返信があった事。
内容も”ぜひうちの営業に話を聞かせてあげて下さい!”という、メール本文から熱の籠った印象を受けました。
暑苦しい人を苦手に感じる人もいるでしょうが、私はこういう熱心な方を好意的に思うので、行くのがちょっと楽しみになりましたね。
そして当日。
インプレッサはメーカー系ではなく一般販売店だったのですが対応がとても酷く、それでもせっかく来たからとインプレッサを見に行くと、もはや腐りかかった保管状況。
試乗OKと言いつつエンジンがなかなか掛からない、またはエンスト気味とインプレッサ熱が急速に冷める結果に。
これでインプレッサも候補から脱落。
次はホンダカーズ埼玉南 U-Selectふじみ野店へ。
構内に入ったところ、約束より早い時間にも関わらず、担当営業さんらしき方が直に出迎えて駐車場へ誘導してくれました。
その担当営業さんは松本 拓也さんという男性の若い方。
その後わかった事ですが、なんとロータリー魂などのRX-7系イベントでご縁のあった方でびっくり。
自身でも車整備やチューニング、サーキット走行をしていた経験を持っており、それもあってか私の嗜好、意図を組んだお話をされるので、とても気持ち良く過ごせました。
さっそくS660をチェック。
年式は平成28年。
グレードはベータのMT車でアクティブスポイラー付き。
色はグレー。
走行距離は2万2千kmとまだまだこれからといった感じ。
第一印象は”リアルスポーツカー”。
ミッドシップなので当然エンジンは後ろでリアシートなし。
もちろんトランクは皆無。
笑いがこぼれるほどの潔さです。
サイドシルの高さから乗り降りに慣れが必要ですが、一度座ってしまえば広がるスポーツカーライクな運転席周り。
思っていたより狭さは感じず、ボディ剛性もかなり高そう。
メーター類は、アナログのタコメーターとデジタルスピードメーターがカッコよく組み合わさったデザインでやる気にさせてくれます。
ホンダのこういう作りこみはいい意味でずるいなぁと思いましたし、正直言って惚れました(笑)
その後、松本さんにセリカの下取り査定を依頼。
果たしてどんな金額になるかと思いきや、なんとマツダ2の時と同額。
この時は他社の査定を伝えていなかったのですが、それなのに同額とは驚きましたね。
その後の松本さんとの商談では、やはり防犯面を重視したいとハードトップ付きでの納車を最低条件に提示。
一旦見積もりを頂いて帰路に。
帰宅後に頭を冷やしてシンキング。
実用面と言いつつも、近年は環境の変化で週末ドライブや買い物でしか車を使わなくなったのを思い出し、いざとなればレンタカーを借りればいいかと希望条件を緩和。
ただ青空駐車が前提なので常時幌は不安。
やはりハードトップは絶対条件だなと。
以降はメールでやり取りしながらのオンライン商談。
どうもハードトップは納期がかなり先になるようで、ハードトップ付きの納車が厳しいなら代案を提示してくれないと決められないと期限を設定して回答を要求。
その間、マツダ2からも契約を迫る催促がありのらりくらりと交わしながら期限を迎えたところ、”無限製となりますが、なんとかハードトップを用意出来そうです!”との回答。
これで腹が決まり、マツダ2の商談を断りS660に一本化。
翌日あらためてホンダカーズ埼玉南 U-Selectふじみ野店へ行き、正式に成約となりました。
実は値引きと下取り査定の面で言えば、マツダ2のほうが好条件を引き出せていたんですよね。
それでもS660購入の決め手になったのは、
・他車でかつカスタムカーなのに、嫌な顔一つせず笑顔で客として迎え入れてくれた事。
(今回まわった店の中でこれが出来ていたのは、ホンダ販売店のみでした)
・担当営業の松本さんが、お客に寄り添った話、提案をしてくれた事。
・話も噛み合い安心感が生まれた事。
(メーカー系販売店という安心感も合わさり、心強かったです)
・我儘な要求にも真摯に向き合ってくれた事。
・車検対応という前提はあるが、自動車チューニングやカスタマイズも請け負ってくれる事。
・モータースポーツでもお馴染みな、ダイワプロテック製の高品質コーティングを施工してもらえる事。
・嗜好の合いそうなメカニックさんがいる事。
・店長さん自ら、お客さんに挨拶してまわっていた事。
(これには本当にびっくりで、逆に恐縮してしまいました。お忙しいだろうに中々出来る事じゃないですよ)
・全国ホンダディーラーでサービスが受けられる保証が付き、その他、メーカー系販売店ならではの長期保証も付いてきた事。
・川越、所沢ならちょっとしたドライブがてら行くのにちょうどいい。
といったところです。
また車自体も、軽自動車ならではの維持費や有料道路の安さに、近隣ではなかなか見ないレア度も好ポイントでしたね。
まぁ個性のある車に乗りたいという悪い虫が疼いたのもありますが(笑)
S660の仕様や感想はまた後日。
これまでと勝手が違う車なので、じっくり練習して自分のものにしていきます。
あらためて、ホンダカーズ埼玉南 U-Selectふじみ野店の松本様、店長様はじめ皆様。
この度は良い車のご縁をありがとうございました。
今後ともよろしくお願いします。
【文】
編者(REVOLT-IS)