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空中で3Dプリントする時代がやってくる?

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自動車やレーシングカー開発でも多く用いられるようになった3Dプリンタですが、今やどんな部品をプリントするかだけでなく、どこでも部品をプリントするという技術も確立しつつあるようです。
北海道の曾澤高圧コンクリート株式会社では、なんとコンクリート片をプリントする3Dプリンタを大型ドローンに搭載し、空中でプリントしながら、対象に積層していく技術に取り組んでいるようです。

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このドローン「AZ-1000」を開発したのは、グループ企業のアラセ・アイザワ・アエロスパシアル合同会社。
最大積載重量は150㎏。
航続時間は2時間以上で、無積載時だと6時間以上との事。
本体には4つのローターが備わり、それらを駆動するのは、水冷4サイクル・直列4気筒のDOHC16バルブエンジン。
排気量は1,000ccで150馬力を発揮するそうで、全て自社開発されたそうです。

仕事用とはいえデザインもゲームに登場するようなカッコ良さで、同型のホビードローンが出たら売れるかもしれません笑

個人的に気になったのは、やはり空中で3Dプリントする技術。
このドローンは、人間の手の届かない場所でのコンクリート施工や修復を目的としていますが、自動車やモータースポーツ分野でもかなり応用できそうです。
もちろんプリンタを変える必要がありますが、例えば、遠隔地で部品が壊れるトラブルに遭遇し、その部品がないと走れない状況なら、その場で3Dプリントして部品を作り出すのもありでしょう。
空を飛べるので、渋滞や道がないなど、陸上の制約に縛られない点もいいですね。
JAFのロードサービスに導入してみると、意外と活躍の場がありそうです。

プリント部品の精度や製造時間が気になるところですが、現在は洋上プラントで開発、評価を進めてるようです。
今後の続報を楽しみに待ちたいと思います。

【文】
編者(REVOLT-IS
【画像協力と著作権(1枚目)、問い合わせ先】
アラセ・アイザワ・アエロスパシアル合同会社
會澤高圧コンクリート株式会社