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学生フォーミュラ – 古豪復活に向け、上智大学 Sophia Racing がニューマシン披露会を開催

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学生フォーミュラ 2024大会に向け、上智大学 四谷キャンパスを拠点とする Sophia Racing チームが関係者、支援企業、報道陣を招いてのニューマシン披露会を開催。
会場となったキャンパスの10号館講堂にて、今期を戦うマシン「SR20」が披露された。

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上智大学 Sophia Racing は学生フォーミュラ第1回大会の初代チャンピオンであり、これまでに5度の
総合優勝を果たしてきた名門チーム。
近年は、新たな挑戦としてEVクラスへの移行や青山学院大学 AGRCとジョイントするといった動きが見られたが、あらためて今期は Sophia Racing 単独での参加を発表。
今日までマシン製作が進められた。

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さて、今回発表なった「SR20」だが、基本的には昨年の発展型となる。
昨年同様EVクラスへの参加となるが、開発目標として掲げられたのが”スキッドパッドでの成績”、”動的種目完走”、”データ収集”、”エルゴノミクス改善”の4点。
昨年逃した動的審査の完走だけでなく、次年度以降も視野に入れた具体的な内容まで盛り込まれている。

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Vプロセスを効果的に活用し、徹底した車両運動解析とモデリング・シミュレーションを実施。
信頼性の確保はもちろんの事、軽量化と運動性の向上、重量配分の改善を狙った設計となっており、中でも車重は、EVクラスの中でも驚きの数値を達成している。

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その他、エルゴノミクス(人間工学)による開発で、各ドライバーが感じる運転のし易さ、集中力、疲労の度合いがどう変化するかも気になるところ。
整備性への配慮やメンバー間のデータ共有、セッティング幅を広げる設計もなされているため、整備時間の短縮や想定外の事態による現場対応力といった点にも注目したい。

年々参加台数が増加するEVクラスでは、悲願の総合優勝を狙う名古屋大学やクラス優勝経験もある静岡理工科大学、EV初年度から高いパフォーマンスを見せている名古屋工業大学など強豪揃いだが、上智大学 Sophia Racing はどのようなパフォーマンスを見せてくれるだろう?

ここで、チームリーダー小川氏のインタービューをお届けする。


— お疲れ様でした。
— まずは今回、このような完成披露会の場を設けた経緯について教えて下さい。

チーム、車両の露出の機会を増やすことが最も大きな理由です。
特に新型車両の注目度は高く、SNSやメディアを通じた大々的な発信ができると考えました。
さらに、大会や試走会が遠隔地の場合もあるため、そうした活動や大会の様子をお見せし難いスポンサー様や支援して下さる大学教授の方々、保護者といったお世話になっている皆様にむけ、活動の成果を発表する狙いもありました。

このような露出の増加は、スポンサー様へのリターンや学生フォーミュラ、Sophia Racingをご存じない方々にリーチするためにも重要な事と認識しております。

— 無事に会を終える事ができました。今のお気持ちを聞かせて下さい。

多くの方々にご来場いただき、また、お褒めの言葉も頂戴して大変うれしく思います。
またこのような場を設けるにあたり、快く会場を提供下さった弊大学OB会の「ものづくりソフィア会」様の多大なるご協力にも、深く感謝致します。

今回の完成披露会は、3年前に設立した企画班からの提案で実現しました。
設立目的はチームとして新たな活動に挑戦するためで、車両開発とチーム運営、PRを分業するところからスタートしています。
ご覧頂いた通り、会の内容はこれまでになかったもので、企画班設立時に抱いていた理想への一つの到達点と感じております。
無事開催できて、達成感を覚えました。

— 今回発表されたマシン、体制、メンバーで2024年大会に挑むわけですが、見返してみてどのような感想をお持ちになりましたか?

マシンに関しては、率直に「カッコいいな」というのが第一印象です。
昨年は、問題点の洗い出しが十分にできないまま大会を迎える事になり、動的種目への出走がかないませんでした。
しかし、大会終了後から早期の車両完成と十分な事前走行距離の確保を目標に開発を進め、スケジュール通りにマシンを完成させる事が出来ました。
とても満足しております。

メンバーについては、4年生の背中を見て後輩たちも高いモチベーションで活動できていると感じます。
さらに、今年は16人の新入生が加入し、チームの雰囲気はさらに良くなりました。
コロナ過以後、下火であったSophia Racing復活に向け、とてもいい流れが訪れています。

— 今年は会場がスカイエキスポに変わります。それによるチーム作り、マシン作りで従来とは違ったアプローチ等されたりしましたか?

基本的には「昨年より良い車両を作ること」を目標としており、特段、会場変更を理由とした車両設計は行っておりません。
ただ、スカイエキスポ特設会場に関する詳細な情報が無いため、サスペンションアームを複数種用意するなど、車両セッティングの幅を広げる対応をしております。

チーム面で挙げるならば、大会日程が後ろにずれた影響で4年生の大学院入試時期と被ってしまい、大会中に欠員が出ることが判明しました。
そのため試走会の段階から、下級生が中心となって現場の運営をしています。
さらに、大会中のトラブルなどに対応するため独自のデータベースを構築し、4年生の持つ知識の引継ぎと、属人性の排除を図りました。

— 今年のマシンの特長、自信のある箇所、見てほしい点があれば教えて頂けますか?

1点目は3Dプリンターの活用です。

上智大学 精密工学研究グループ様のご支援により、車両の様々な箇所に3Dプリンター製の樹脂製パーツを採用しております。
これにより設計自由度が上がり、各部品を最適な形状に出来ました。
例えばフロントウィングフラップのステーやステアリング、電装系部品のホルダーなどですね。

2点目は大型のエアロパーツです。
今年は、全てのエアロパーツをリニューアルしました。
国内では最高水準のダウンフォース量を実現するとともに、足回りと合わせてスキッドパッドへ最適化した設計をしています。
大会に向け、今後もさらなるアップデートを投入予定です。
その姿にもご注目頂きたいですね。

3点目はカラーリングです。
国内唯一のアルミモノコックの美しさを生かしつつ、プロのモータースポーツでも通用するようなカラーリングを目指すべく、設計段階から形状に合わせたカラーリングも熟考しました。
これには、企画班の存在も寄与しています。

— 最期に、今年の大会目標と意気込みをどうぞ。

EVクラスでの総合表彰台獲得と、スキッドパッドでの1位獲得を設計段階から目標としています。
大会では「カッコよくて速い」車両をお見せできるよう、最大出力で突き進みます!

【取材・文】
編者(REVOLT-IS
【取材協力】
Sophia Racing