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世界初のスノータイヤを生み出したノキアンタイヤ【東京オートサロン2024】

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北欧での冬用タイヤシェアがNo.1のノキアンタイヤ
日本では(株)阿部商会が輸入代理店として取り扱っている。
元F1ドライバーのミカ・ハッキネンがアンバサダーに就任した事でも知られているが、初めてその名前を聞いてオヤッ?と思った方は、きっと携帯電話のノキアをイメージした事だろう。

実はどちらも、元をただせば北欧フィンランドを本拠とするノキアという会社の一部門。
その起源は、1898年に創業した自動車用タイヤをはじめとするゴム製造会社「Suomen Gummitehdas Oy,or Finnish Rubber Factory(The Finnish Rubber Works)」にまで遡る。
その後、紆余曲折の末、ノキアという名前で企業統合。
同社の一部門として機能していたが、その頃は主力が電線ケーブルや紙製品となっており、携帯電話をはじめとした通信事業にも乗り出そうとしていた。

そんな中、タイヤ事業も世界各地に進出するなどシェアを広げつつあったが、同社は通信事業に注力すべく、この事業を分社化、独立させる事を決定。
そうして誕生したのが、現在のノキアンタイヤとなっている(当初はノキアタイヤという名前で検討されていたが、現在の携帯電話、通信事業を担うノキアと被ってしまうため、名前を少しもじったというエピソードがある)

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ノキアンタイヤの特長としてあげられるのは、前身の頃から続くタイヤ開発の歴史だろう。
特に北欧という地域柄、日常的に寒さや雪と多く関わる事になるため、早くから冬用タイヤの必要性に迫られていた。
そして1934年、日本では昭和9年に世界初となるスノータイヤ「Kelirengas」を発表。
現在まで続く冬用タイヤブランド「ハッカペリッタ」の礎を築く事となった。

そういえば、多くのタイヤメーカーが使う冬用タイヤの宣伝文句の中に「日本の冬、日本の気候、路面上に合わせて開発しました」というのがある。
これは、”日本で使うなら日本に合わせたタイヤのほうがマッチングいいですよ”という意味が込められているが、その事をノキアンタイヤではどう考えているか?と伝えたところ、”日本もフィンランドもそれ程変わりませんよ”という回答が返ってきた。
実際、冬の各地へ営業で回る際はノキアンタイヤを装着しており、高い走破性を体感したという。

その他、モータージャーナリストの評価もご覧頂きたい。

2024年1月現在、日本で入手可能なブランドは以下の通り。

スノータイヤ:ハッカペリッタ(スタッドレスタイヤ)
サマータイヤ:ハッカーブルー3、ハッカグリーン3、ハッカブラック2
オールシーズンタイヤ:シーズンプルーフ

【取材・文】
編者(REVOLT-IS
【取材協力】
(株)阿部商会
ノキアンタイヤ
東京オートサロン事務局