子供達に自動車整備を体験してもらおう~ジャパンモビリティショー 2023
現在開催中のジャパンモビリティショー(旧東京モーターショー)2023。
様々な体験型ブースが軒を連ねる中、自動車整備士人材確保・育成推進協議会では、自動車整備のお仕事や自動車部品の仕組みなどが学べる体験ブースが用意されていた。
どれも自動車整備を楽しみながら学んでもらおうという試みだが、大人がやっても面白そうな内容が揃っている。
いくつか紹介していこう。
まずはこちらのトヨタ・アクア。
実は不具合が予め仕込まれており、子供達にそれを修理してもらうメニューとなっている。
その不具合とはエアクリーナーの汚れ、タイヤの空気圧不足、ランプのバルブ切れの3点。
車好きなら常識的な内容だが、大人でも意外と見過ごしやすい点でもある。
新品への交換、エアを適正値にするだけで解消されるが、知らない人からしたら触る事さえ恐れる部分なだけに、子供達にとっては未知への挑戦となるはず。
もちろん、作業を始める前に担当者から外し方や機器の説明があり、作業中もしっかりサポートしてくれるのでご安心を。
こちらではガソリンエンジンの分解組み立てが体験できる。
といっても昨今のような大型で複雑なものではなく、工業学校の授業で出てくるような2サイクルエンジンといったコンパクトで簡単なものとなる。
もちろんオイルは予めに抜かれており、洗浄もされているので、衣服へエンジンの汚れがつく心配はない。
こちらではボルト・ナットの締め付け体験が行える。
この自動車を模したプレートはちょっとした仕掛けがなされており、それには仕込まれたボルトやナットを適正に締める事が必要となる。
こちらではトラック用タイヤのナットの緩み検査が体験できる。
実はハンマーの叩いた音で緩みが確認できるらしく、試してみたところ、明らかに違う音が返ってきた。
今回は、わかりやすくするためわざと緩々にしているが、それでもよく聴くと違いが感じられるという。
もし身近で機会があれば、ぜひ聞き耳をそばだててみよう。
紹介は以上となる。
ところでブースでは、自動車メーカーで車の設計、開発を担っている現役社員さんが、ツナギを着て対応して下さっている。
車が好きな方ばかりなので、作業の合間に雑談を仕掛けてみてはいかがだろう?
まだ行かれてない方は、ぜひこちらにも足を運んでみてほしい。
ジャパンモビリティショー2023は、東京ビッグサイトで2023年10月26日(木)~11月5日(日)の期間で開催中。
【取材・文】
編者(REVOLT-IS)
【取材協力】
自動車整備人材確保・育成推進協議会
一般社団法人 日本自動車工業会