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千葉大学フォーミュラプロジェクトの2023年 ~ 学生フォーミュラ

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今年の学生フォーミュラ2023の戦いの模様を、参加チームの中からピックアップしてお送りする。
今回取り上げるのは、千葉大学 西千葉キャンパスからエントリーのCUFP(千葉大学フォーミュラプロジェクト)

2022年は総合4位、あの前澤友作氏とコラボしたPR動画でも話題を振り撒いたが、果たして今年の結果は?

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セッティング幅が広くなるよう、主にデフギアやスタビライザー、吸気に手が加えられた今期のマシン。
全長や全幅、ホイールべース、トレッドは昨年とほぼ変わらないが、全高が若干高くなっている。
車重は4kg軽量化されており、前後重量配分は昨年からリア寄りに変更しているようだ。

エンジンは昨年同様ヤマハのバイク YZF-R6 用ながらレブリミットを12,000rpmへ変更。
トルクは昨年並みながらパワーを向上をさせてきた。
その影響からか、燃料タンク容量も増加している。

シェイクダウンは4月下旬に完了し、以降は試走会(テスト走行)などで順調にマイレージを消化。
熟成を進めつつ悲願の総合優勝に向けて活動していたが、大会直前に行われた富士エアロパフォーマンスセンターでの風洞試験で、ラジエータへ充分なエアが当たっていない事が発覚した。

実は、8月上旬に行われた試走会でオーバーヒートの兆候が出たらしく、これもその要因では?と考えられた。

なんらかの対策は必要だが、大会開催まで時間が限られている。
チーム内協議のうえ、今回はラジエータファンを変更して対処する事となった。

※実は千葉大学だけでなく、大会後に行われた他チームの風洞試験でも、同じ傾向のマシンがいくつかあった。学生フォーミュラレギュレーションの影響によるものなのかもしれない。
来年の注目ポイントとして覚えて頂きたい。

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まずは、動的審査の前週に行われた静的審査の結果を見てみよう。
※カッコは2022年の順位

  • プレゼンテーション:41位(13位)
  • デザイン:12位(10位)
  • コスト:11位(10位)

今年は厳しい結果となったが、それは動的審査を優先した計画で進めていたため。
特にプレゼンテーションで大きく順位を落としたが、デザインとコストは、参加台数が増えた事を考えると昨年なみと言えるだろう。

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次は動的審査の結果を見てみよう。
※カッコは2022年の順位

  • アクセラレーション:7位(1位)
  • スキッドパッド:5位(3位)
  • オートクロス:3位(7位)
  • エンデュランス:5位(7位)
  • 効率(燃料または電力消費量):19位(19位)

【総合結果】
7位(4位)

昨年の結果を受けてさらなるポジションアップが期待されたが、車検で予想外の躓きがあり中々走り出せず。

ようやくアクセラレーションとスキッドパッドに臨めたものの、満足な走行が出来ずにタイムアップ。
翌日以降のオートクロスとエンデュランスでは好結果が出ていただけに、残念な結果となってしまった。

とはいえ去年と比べると、一本のみの走行となったアクセラレーションでは0.07秒落ちのタイムを記録しており、その後のスキッドパッドでは0.02秒落ちでまとめている。

マシンの真価が表れたのはその後のオートクロスとエンデュランス。
昨年からそれぞれ4.1秒、32秒と大幅にタイムアップしている。
この結果から見ると、当初の目標に見合ったマシンパフォーマンスが出せたのではないだろうか。

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来年の飛躍を誓う千葉大学フォーミュラプロジェクトの面々

既に2024体制を始動しているが、今年の結果を踏まえて来年はどのような戦略で挑んでくるか?
少なくとも、優勝争いに加わるチームとして他チームはマークすべきだろう。

【取材・文】
編者(REVOLT-IS
【取材協力】
CUFP(千葉大学フォーミュラプロジェクト)
公益社団法人 自動車技術会
富士エアロパフォーマンスセンター