日大理工学部 円陣会が2023仕様の学生フォーミュラマシンをシェイクダウン
2023年の学生フォーミュラ大会に向け、古豪の日大理工学部 円陣会では先日、今期のマシンを無事シェイクダウンした。
これで本戦参加に向け、円陣会は関門を一つクリアした事になる。
シェイクダウンの行われた場所は、日大理工学部船橋キャンパス構内にある全長618m、幅30mの交通総合試験路。
カラーコーンを使った特設コースが設置された。
今回、円陣会が走らせる2023年仕様マシンは、突貫で組み上げられたばかり。
目的がシェイクダウン証明用の動画撮影なため、セッティングうんぬんより、とりあえず走ればいい状態とのこと。
また今回は、他チームから工学院大学 工学院レーシングチーム(KRT)も参加。
同じくシェイクダウンが目的で、予定より遅れたものの、今期のマシンを無事搬入してきた。
さて、コースは走行可能となったものの、円陣会はエンジンが始動しないトラブルでなかなか走り出す事ができず。
そのため、開始直後はKRTのみが走行。
シェイクダウンも終えて、順調にマイレージを重ねていた。
円陣会のメンバー総出で原因究明に当たったところ、なんとパワートランジスタの破損を発見。
残念ながら予備がなく、当日の走行を諦めかけたところ、幸運にもKRTが同じ部品を使っている事がわかり、それを借りて再始動を試みたところ、ようやくエンジンが掛かった。
そこで、コース利用の交代時にパワートランジスタを借りて走らせる事に。
まだグズり気味だったものの、シェイクダウンは何とか完遂。
その後は慎重にペースを変えながら、走行を重ねていった。
トラブルに見舞われた今回のシェイクダウンだが、チームとしては早めにシェイクダウン証明が出せた事、本番前に問題点を洗い出した事をプラスと考えている。
何より昨年より一ケ月早く行えた事で、さらなるマシンの開発や熟成に時間を掛けられるのも大きいだろう。
本番まで2ケ月と少し。
今後は、シェイクダウンで得たデータを元にマシンの完成度を高めつつ、試走会などに参加しながら、セッティングやトラブルシューティングに励む事になる。
果たしてどこまでパフォーマンスをあげてくるか?
チームの奮闘に期待したい。