日本自動車研究所のテストコース – 人とくるまのテクノロジー展2023
企業、行政からの依頼で自動車に関する様々な委託試験や研究を行う、一般財団法人 日本自動車研究所。
今回の人とくるまのテクノロジー展2023では、その活動内容のPRと様々な利用提案が行われていた。
その中で当メディアが興味を引かれたのは、所有する2つのテストコース。
その紹介と利用用途にまとめてみた。
まずは自動運転評価拠点「Jtown」。
茨城県つくば市苅間にあり、敷地面積は約16万㎡。
屋内で様々な自然環境を再現する「特異環境試験場」と、自動運転機能や関連システムを実験する「V2X市街地」、色々な交差点状況や形を再現する「多目的市街地」という、3つの試験エリアがある。
こちらでは主に、行政からの依頼で新たな法整備に向けた実験や、産学連携による技術的課題の検証で用いられる。
次は城里テストコース。
昔存在した「谷田部テストコース」が現在の茨城県東茨城郡城里町に移転し、城里テストセンターとして運営開始された。
2つのバンクがある全長5.5kmの高速周回路に1.5kmある複数の直線路、様々な高低差や分岐、合流箇所を備えた外周路で構成されており、自動車の走行試験に最適な環境を備えている。
こちらでは主に自動車メーカーが利用しているが、それだけに機密や秘匿性の確保も万全で、通信環境も充実している。
24時間365日利用可能。
さらに看護師の常駐や救護室まで完備と、緊急時でも迅速に対応できるよう配慮されている。
ちなみにこちら、法人だけでなく個人利用も可能なのを付け加えておく。
オーナーズクラブで貸し切り、昔自動車CMでも流れたバンクの体験走行とかやってみればどうだろう?
【取材/文】
編者(REVOLT-IS)
【取材協力】
一般財団法人 日本自動車研究所
公益社団法人 自動車技術会