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Super GTをも強力サポートするZFの自動車業界向けブランド

20230402_ZF_トランスミッション_フルード

Super GTなどの国内モータースポーツも支援する、ドイツの自動車部品製造企業のZF
日本をはじめ世界中に多くの拠点を構えており、その市場シェアは世界第3位(2021年度データ)となっている。
ZFとはどんな企業なのか?
その一端でも理解すべく、いくつか取り扱う製品やブランドを見ていこう。

20230402_ZF_トランスミッション

まずは主力となるトランスミッション。
企業名のZF(ドイツ語のZahnradfabrikの略で、歯車工場という意味)から来ているように、同社は1918年の創業当時から歯車、そして戦車や自動車用の開発、製造を続けてきた。
それだけにノウハウ、実績がとても豊富で、日本でも1990年代から採用車両を増やしている。

そして今も、EVや自動運転車という次世代モビリティに向けた開発が進行中。

近年は、限られたエネルギーを効率よく使う事を主眼としており、そのためオートマチックトランスミッションの多段化がトレンドとなっている。
競合他社の中には10速を発表している所もあるが、ZFでは横置きエンジン用に9速、そして縦置きエンジン用に8速のモデルを用意。
トヨタ・スープラにも採用されているので、ご記憶ある方もいるだろう。
3年前に第4世代モデルが発表されており、昨年より量産が開始されている。

20230402_ZF_ザックス_ダンパー

次はザックス。
元々ドイツの自動車部品製造メーカーだったが、2001年にZFの子会社となり、2011年に統合された。
以降、同社を担う一ブランドとして今日に至っている。

国産車でもザックスのダンパーやクラッチを採用する所もあり、ジャーナリストの間でも評価が高い。
また、Super GTへは長年レース専用クラッチを独占供給しており、着実に実績を積み上げてきている。

20230402_ZF_レンフォーダー_タイロッドエンド_スタビライザーリンク

次はLEMFORDER。
ドイツの自動車部品製造メーカーだったが、1984年にZFグループ入り。
今はZFの一ブランドとして、より軽く、小さく、強いボールジョイントに精度の高いサスペンションアーム、油圧式または切り替え式といったエンジンマウント等のように、高い技術力の必要な製品開発を行っている。

輸入車オーナーでもファンが多いようで、部品を取り扱うECサイトや、お勧め部品として紹介するWEBページも散見される。

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次は、2014年にZFグループ入りしたTRW。
元々はアメリカの部品製造メーカーだったが、グループ入り以降はZF TRW Automotive Holdings Corp. となり、各種部品の開発に取り組んでいる。
また新規だけでなく、リビルド品や、いくつか旧車部品の再生産も行っているので、修理部品の不足に悩む方は、こちらも気にしたほうがいいかもしれない。

20230402_ZF_ワブコ_モジュレータ_ブレーキパッド

最期は、2019年にZFグループ入りしたWABCO。
こちらも元アメリカの商用車向け部品製造メーカーで、ZFの一ブランドとして、様々な商用車向け部品や車両制御システムを開発している。
その範囲も、電子式のエアサスペンションやブレーキシステム、エアコンプレッサなどの各種部品に、車線維持支援や死角を検出するソリューションと多岐に渡っている。
特に自動運転車の開発において、WABCOの知見は大きいものとなりそうだ。

【取材・文】
編者(REVOLT-IS
【取材協力】
ZFジャパン株式会社