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ブレンボのブレーキ 温度を厳しい環境で計測してみた

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ブレンボのブレーキ にも様々な種類があるが、今回は、一般向けストリート専用モデルである「セラミックパッド」とUVコーティングの施された「ブレーキローター」の組み合わせで、一般公道でブレーキを酷使した状態の温度を、サーマルカメラを計測してみた。
車はホンダ・S660。
慣らしも完了しており、100%の性能を発揮できる状態となっている。

場所は夜の某峠で、当時の気温は30℃前後。
山の上から高低差が約800m、距離にして10km近い道路を、いつもよりブレーキ操作を強く多めにしながら一気に下ってみた。

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【走行直前】
ブレーキローターの温度は83℃前後

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【走行後】
ブレーキローターの温度は154℃前後

「セラミックパッド」の耐フェード性を示す温度域は0℃~450℃。
ちなみに、一般的な純正ブレーキパッドの耐フェード性を示す温度域は0℃~300℃と言われており、これだけ見ると、まだ余裕がありそうだ。
ブレーキフィーリングにも変化は見られない。

色にも注目だが、走行前は赤とオレンジ交じりだったのに、走行後はほぼ真っ黒。
一般的に黒は青よりも低温を示すと言われているが、走行後から停車まで割と時間があった事から、恐らく表面だけ一気に冷えてしまったのだろう。
そう考えると、走行直後はもう少し高かったものと思われる。

これらの結果から見るに、山道や峠のワインディング路では、のんびり運転かつエンジンブレーキ併用のブレーキ操作を行えるなら、純正ブレーキで十分安全なドライブが出来るだろう。
そのぶんブレーキの持ちも良くなるはずで、コスパも高められる。

ただブレーキを酷使しやすい車、エンジンブレーキが効きにくい車、エンジンブレーキを知らないドライバーさん、普段からブレーキを多く踏む癖を持つドライバーさんなどは、今回紹介した「セラミックパッド」のように耐フェード性を示す温度域を広く取った製品に変え、安全マージンを高めておくのも良いかもしれない。

【取材・文】
編者(REVOLT-IS