キッズエンジニア 2024 レポート – 自動車技術会
キッズエンジニア とは、子供達に自動車を中心とした化学技術や物作りを体験してもらい、興味を持ってもらおうと始められた学習イベント。
初回開催は2008年。
以降毎年、横浜、名古屋でローテーション開催されており(※一度だけ大阪での開催あり)、コロナ過で中止された年や事前予約制となった年もあったが、それでも平均で5,500人ほどの参加者が集う人気イベントとなっている。
そんな今年はパシフィコ横浜での開催年。
夏休み真っ只中という事もあり、会場には多くの家族連れが訪れた。
その様子を見ていこう。
雰囲気はまさに夏の体験教室。
対象が小学生という事もあり、全体的に「理屈抜きにまずは楽しんでもらう」、「見て触って学ぶ」、「自由に弄ってもらう」、「家族の思い出作りにしてほしい」といった考えからくるコンテンツが用意されていた。
怪我や安全性への配慮はもちろんの事、小学1年生でも分解、組み立てが体験できるモデルの作成や、知識がなくとも容易にプログラミングできるツールの用意、ゲーム感覚で楽しめるものなど、各ブースで様々な工夫が盛り込まれていた。
どれも日常業務の合間に準備されたとの事で、大変だったのでは?と尋ねてみたところ「どうしたら子供達に喜んでもらえるかを考えるのが面白かったです(笑)」、「時間を忘れて楽しんでしまいました(笑)」と、その口ぶりから、学園祭の催し物を作っていたような雰囲気が感じられた。
子供達が作り上げた作品をいくつか見せてもらったが、どれも大人では思いつきそうにない創造性豊かな物ばかりで、ブース担当者を唸らせていた。
中にはビジネス企画に取り上げてみては?という声もあり、今回のイベントは大人達への刺激にもなったようだ。
さて、毎年多くの企業、団体の参加、協賛の元で行われる本イベントだが、今年の一覧を以下にまとめてみた。
【特別協賛(プログラム参加企業)】
アイシン、 SCSK 、ジヤトコ、スズキ、 SUBARU 、ダイハツ工業、デンソー、トヨタ、豊田通商システムズ、日産自動車、日本発条、日立 Astemo 、日野自動車、フォーラムエイト、プログレス・テクノロジーズ、豊国学園、堀場製作所、本田技研工業、マツダ、三菱自動車工業、ヤマハ発動機
【協賛】
いすゞ自動車、愛三工業、愛知機械工業、 IPG Automotive 、エイチワン、 APL Automotive Japan 、オートリブ、キグナス石油、クボタ、小糸製作所、サトーパーツ、図研、センサータ・テクノロジーズ ジャパン、SOKEN、大同メタル工業、太平洋精工、東海理化、東海理機、東京貿易テクノシステム、トヨタ自動車東日本、豊田自動織機、トヨタ車体、豊田鉄工、トヨタ紡織、ニチリン、日産車体、日本特殊陶業、フタバ産業、マルヤス工業、三菱自動車エンジニアリング、UDトラックス、ユニプレス、リョービ
【企画協力】
日本大学、自動車技術会デザイン部門委員会、自動車技術会関東支部、カワサキモータース、ソリッドワークス・ジャパン
どれも国内外の名だたる企業、団体ばかりで、中には開催初年度から参加、協賛を続けているところもあり、このイベントへの注目度と期待の高さが窺える。
ここから、次世代日本を支える多くの人材が誕生する事を願いたい。
【取材・文】
編者(REVOLT-IS)
【取材協力】
公益社団法人自動車技術会