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タイヤ研磨で長持ちと性能の回復を促す

20230715_タイヤ研磨_けんま君

タイヤ研磨と言うともったいない、パンクしない?と思うかもしれないが、実はモータースポーツでは、タイヤのトレッド面を削る事で、性能回復やグリップの美味しい所を使う手法が一般的となっている。
今回紹介する有限会社エー・アイ・エスで開発されたけんま君シリーズは、その考え方を一般に持ち込んだようなコンセプトとなっている。

その仕組みだが、機器の回転軸にタイヤをセット。
スイッチを押す事で研磨ベルトが回転。
そこへタイヤを圧しつけながら研磨していく。

プラモデルや金属を磨いた方なら、紙ヤスリで形を整えるイメージを持ってもらえたらわかりやすいだろう。
こうする事で、偏摩耗したタイヤのトレッド面を、新品に近い形状へ整えるという。
夏タイヤだけでなく、スタッドレスタイヤも対応するようだ。

20230715_タイヤ研磨_けんま君_1
研磨前、研磨後のサンプル

トレッドの荒れや偏摩耗は、燃費の悪化や振動、ふら付き、グリップ低下の要因になる。
これまでだと早めに新品タイヤへ交換せざるえなかったが、けんま君による施工で、まだ少し使える状態になる。
これは物価高の現代において、非常にありがたい話だろう。

もちろん、安全性を損なう研磨をしては元も子もない。
タイヤ自体が寿命だったり、溝の消失箇所がある、ワイヤーが見えている、サイドウォールに傷のあるものは対象外となる。

製品は、整備工場やディーラー、タイヤ量販店向けのPit、メーカー向けで商品開発用、研究開発用のLaboとAutoの3種類用意されているが、基本仕様はどれも同じものとなっている。

【取材/文】
編者(REVOLT-IS
【取材協力】
三重電子株式会社
有限会社エー・アイ・エス