Search for:
  • Home/
  • イベント/
  • 自動車や周囲の安全まで考える市光のライティング技術 – 人とくるまのテクノロジー展2022

自動車や周囲の安全まで考える市光のライティング技術 – 人とくるまのテクノロジー展2022

20220716_市光_ランプソリューション

人とくるまのテクノロジー展2022取材記事。
自動車のランプ、ライトバルブ製品を開発する市光工業株式会社では、自動車同士または歩行者、二輪車との新たなコミュニケーションが行えるライティングソリューションを研究、開発を進めている。
今回はその一部を紹介していく。

20220716_市光_ニアフィールドプロジェクション_ランプソリューション_02
赤枠がニアフィールドプロジェクションによる投影

ニアフィールドプロジェクション。
これは、道路に対し記号を投影する技術。
例えば、交差点で左折待ち中にバイクが横をすり抜けしようとした際、意思表示を視覚的に伝える事ができる。
また、スマホを見ながら交差点に進入しようとする歩行者に対し、車が接近中である事を伝えやすくできる。

交通安全に貢献する仕組みとなりそうだが、残念ながら日本の法令では、道路にこのような記号の投影は認められていない。
今後の採用は、行政への働きかけが鍵となってきそうだ。

20220716_市光_eグリル_01
e-Grille(非点灯時)
20220716_市光_eグリル_02
e-Grille(点灯時)

e-Grille。
グリルに様々な光のアニメーションを表示させようというもの。
大日本印刷と開発した特殊なフィルム素材が使われており、非点灯時はグリルデザインそのものが強調されるが、点灯時はそこへ別のビジュアルデザインを浮かび上がらせる。
状況に応じて別の顔を印象づけたり、色や点灯パターンを変える事で車同士のコミュニケーションツールにもなる。
さらにEVでは充電状況を判断する役割にも使えたりと、アイディア次第で様々な応用が考えられる。

20220716_市光_ランプソリューション_03
3Dアラウンドビューをはじめ、次世代自動車社会に対応した各種ソリューションの開発も進めている。

【取材・文】
編者(REVOLT-IS
【取材協力】
市光工業株式会社