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車軸6分力計測システム で確かな計測を実現【人とくるまのテクノロジー展2024】

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車軸6分力計測システム は、各種計測機器の開発から計測コンサルティングまで請け負う(株)東京測器研究所の自動車向け製品。
現在までに小型軽量6分力計(SLW-25KNF)、スリップリング型車軸6分力荷重計(SLW-NC)、超小型車軸6分力測定器(MFT-306)の3モデルをラインナップしている。
今回、人とくるまのテクノロジー展2024 NAGOYA にて展示されていた「SLW-25KNF」に注目してみた。

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こちらは、タイヤが受ける路面からの外力を直交3分力と周辺の3つのモーメントに分けて検出する荷重計で、計測器そのものを実車に直接取り付けて使う。
30年以上前から国内外の自動車メーカーで使われ続けており、これまでに200台ほどの納入実績があるという。

専用リムとハブアダプタを介して装着するため、計測器を装着したままでの実走が可能。
防水構造にもなっているため、雨天での実走も行えるようになっている。

一見、計測器を装着したままでは再現性に劣るのではないかと疑問に思ってしまうが、もちろん東京測器研究所ではその事は織り込み済みで、高精度と本体を小型、軽量にする事で再現性を高めている。
ユーザー側からも、十分使えるものになっていると高評価のようだ。

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懐かしのゲーム「アウトラン」。プレイを通して操舵力角計、ブレーキ踏力計測システムを試す事が出来た。

近年、シミュレーション技術の発達で実走での計測割合は減っていると言われているが、モデル化の最終工程では実走による計測が重要視されているという。
BEV 、 HEV 、 PHEV 、 FCEV 、自動運転車や SDV と次世代車両は多様化を見せているが、東京測器研究所の送り出す計測システムはこれからも変わらず、自動車開発の現場を支えていく事になりそうだ。

【取材・文】
編者(REVOLT-IS
【取材協力】
株式会社 東京測器研究所
公益社団法人自動車技術会