より細かな乗り心地評価試験を – 人とくるまのテクノロジー展2023
昨今、シミュレータ技術の発達が著しい。
より高性能な自動車開発をサポートしようと各社鎬を削っているが、主に振動の環境試験や計測、解析といった分野で豊富な実績を持つIMV株式会社からは、乗り心地の細かな評価ができるよう新システムを開発。
また2022年7月から、埼玉の日本高度信頼性評価試験センターにおいて、乗り心地評価の受託試験をスタートさせている。
こちらがそのシステム。
被験者となるドライバーを運転姿勢で着座させたまま、運転中に発生する様々な振動を被験者に伝える事が出来る。
以前は単軸振動による一方向試験しか行えなかったが、新システムでは多軸方式を採用。
これにより、様々な上下運動やロール、ピッチを再現できるようになった。
また前面にはモニターが設置されており、試験開始と同時に走行動画が流れる。
その走行状況に合わせて振動が発生する仕組みで、試験中、被験者はリアリティを感じた評価が下せるようになっている。
振動周波数は200Hzまで可能。
希望があればヨー運動も対応可能との事。
【取材/文】
編者(REVOLT-IS)
【取材協力】
IMV株式会社
公益社団法人 自動車技術会