ものづくり 事例をレーシングカーで見せる – オートモーティブワールド2025
ものづくり を見せる際、まず頭を悩ますのが「それがどのように使え、どのように効果的でどのように役に立つか?」をどうやって伝えるか?という点。
多くのブースが製品と各種POPによる展示で固めている中、総合化学メーカーの住友化学(株)では、展示品を組み込んだレーシングカーを展示してきた。

そのレーシングカーとはアマチュアの間で人気の VITA(ヴィータ) で、元はガソリンエンジンだが展示車両はEVにコンバートされている。
これは(株)戸田レーシング の協力で2年前から走らせている試験車両で、主に筑波サーキットで実走テストを重ねている。
残念ながらモータースポーツへの参戦予定は無く、あくまで自社製品の開発試験をレーシングカーで行っているだけとの事。
今回の展示も、自社製品の活用事例をわかりやすく見せるために持ち込まれたそうだ。

モーターカバーケース
【使用材料】
SUMIKAEXCEL™
4101GL30
SSG-193A(R&D)
【特徴】
既製品との比較でカバー40%、ケース30%の軽量化
生産性向上

自動車用ブレーキローターベル
【使用材料】
SCG-380A(R&D)
(LCP/CF開発品)
【特徴】
アルミニウム合金製に対して約35%の軽量化
マグネシウム合金と同等の剛性
高い生産性、リサイクル性
自動車用アップライト
【使用材料】
SCG-380A(R&D)
(LCP/CF開発品)
【特徴】
鋼鉄製に対して約45%の軽量化
マグネシウム合金と同等の剛性
高い生産性、リサイクル性

CFRP用靭性改良
【使用材料】
SUMITOMOEXCEL™ 5003P, 2603P
【特徴】
靭性改良
エポキシ樹脂との親和性


ブースではそうした事例を元にした会話が盛んで、中には具体的な話にまで発展したところもある様子。
強豪他社も参考にすべきではないだろうか?
【取材・文】
編者(REVOLT-IS)
【取材協力】
住友化学(株)
第17回オートモーティブワールド