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仲間達でIMSA GTO 300ZX(Z32)を大舞台へ - ニスモフェスティバル2022仲間達でIMSA GTO 300ZX(Z32)を大舞台へ - ニスモフェスティバル2022

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IMSA GTO 300ZX(Z32)とPEAKSと仲間達
ファン待望のニスモフェスティバルが3年ぶりに開催。
そこへ、数年前からZ32フェアレディZオーナーやモータースポーツファンの間で支持を集めていたIMSA GTO 300ZX(Z32)が、満を持して登場する事となった。
その時の模様を振り返ってみたい。
久しぶりに公の場に登場
久しぶりに公の場に登場
過去のスーパーGTを戦ったフェアレディZとともに展示。
過去のスーパーGTを戦ったフェアレディZとともに展示。

展示会場となるピット前には、既に多くの来場者で人垣が出来ていた。
出自を知る方もいれば初めて見る方、存在自体を知らなかった方と様々で、最近のレーシングカーにはないスタリングも相まってか、多くの方が写真を撮っている。
サポートするスタッフさんも、多くの来場者に隅々までマシンを見てもらうべく奮闘。
エンジンをかけたり、時にカウルを外したまま柵の近くまで車両を移動、前後を入れ替える等、見せ方にも細かい心配りを見せてくれていた。
カウルを外したり前後を入れ替えたりと、来場者の見やすい位置までマシンを移動させている。
カウルを外したり前後を入れ替えたりと、来場者の見やすい位置までマシンを移動させている。
メカの細部を解説中
メカの細部を解説中

実は、当時のスタッフさんはレーシングチームやレースカーを扱うガレージに所属する”プロ”の方ではなく、我々と同じモータースポーツや車が好きな一般の方たち。
会社員をしつつ休日に車やレーシングカートを楽しんだり、自動車量販店で用品販売や整備を生業にしている方だったりする。
普通はレーシングマシン、それも貴重なマシンほど扱いに長けた”プロ”スタッフが対応するように思えるが、これにはオーナーさんの「多くの車好き、モータースポーツファンに関わらせてあげたい」、「モータースポーツをもっと身近に感じてもらいたい」という意向からきている。

ご存じの方も多いと思うが、このマシンは90年代のアメリカのモータースポーツ「IMSA」シリーズを戦った本物。
シリーズチャンピオンも獲得しており、日本のJGTCスーパーGTの前身)にもレーシングチーム「チーム・ルマン」から参戦している。
実は2001年にも同イベントで登場しているが、以降はチーム・ルマンの倉庫で眠りについていた。
その個体を現在のオーナーが買い取り、仲間達の協力を得てレストアしたのが今回のマシンとなる。
IMSA GTO 300ZX(Z32)とオーナーの細井さん。 当時感に拘ったレーシングスーツを着込んで記念撮影。
IMSA GTO 300ZX(Z32)とオーナーの細井さん。
当時感に拘ったレーシングスーツを着込んで記念撮影。

そのオーナーとは、静岡県は御殿場市で金属部品などの製造、加工を行う(株)PEAKS代表の細井 淳さん。
細井さんは日本自動車レース工業会の監査役も務められており、レース業界に幅広い人脈を持たれている。
ご本人自身が大のモータースポーツ好きであり、この300ZXもその筋から勧められて購入とレストアを決意したという。

当初は自分の楽しみで購入したものの、SNSを通じて多くのモータースポーツファン、Z32フェアレディZファンから「ぜひ見たいです!!」「小さい頃にレースを見ていました!!」「当時の資料を持っています!」という熱いメッセージを受け取り考えをあらため、希望者には可能な限りマシンを見せたりコクピット搭乗にも快く応じるようになった。
さらに、もっと多くの方にマシンを体験してもらいたいと、鈴鹿のサウンドオブエンジンやフェアレディZのオフ会イベント、インタープロトシリーズではコクピット体験も出来る展示ブースも展開。
この時も、ブース運営自体も楽しんでもらえたらと交流を持った方々に声をかけたところ、「ぜひやらせて下さい!!」と張り切って応じてくれ、以降、不定期ながらも継続してブース出展するようになった。
その盛況ぶりから、今では自動車イラストレーターさんの作品展示やお宝モータースポーツ部品に、貴重なミニチュアカーや専門書籍等を持ち寄って販売するまでになり、展示車も300ZXだけでなく、先日は貴重なルノー・クリオV6やレーシングカートの展示まで行うようになっている。

そうしてレストア開始から今日に至るまで、オーナー細井さんを中心に多くの人との縁を繋いできたこのIMSA GTO 300ZX。
関わった人たちにとって、とても思い出深いレーシングマシンになったようだ。
メインスタンド前でファンサービス
メインスタンド前でファンサービス
仲間が持ち寄った300ZXのミニチュアカーの展示も。 実車と一緒に写真を撮られる方もちらほら。
仲間が持ち寄った300ZXのミニチュアカーの展示も。
実車と一緒に写真を撮られる方もちらほら。

話をニスモフェスティバルに戻そう。
今回の出展でもこれまで同様、いつものメンバーがサポートを買って出たという。
なにより今回は、これまで縁のなかったニスモフェスティバルでの展示。
自分達の想いが詰まったマシンを多くの人に見てもらいたいと、搬入から細井さんを中心にチームワーク良く動き回っていた。

感想を聞いてみると「この場に展示出来て良かった」、「こんな凄いイベントに参加出来て嬉しかった」と、とても楽しまれている様子。
途中、やはり300ZXを通じて交流するようになった友人が会場を訪れ、マシンを見ながら談笑されている光景も見られた。
中にはモータースポーツイベントに来るのは初めてという方もいて、現地の盛り上がりに興奮されていた。

今回多くの時間をIMSA GTO 300ZX(Z32)展示ブースで過ごしてみたが、展示する側も見る側も、他とは違う時間、体験が出来たんじゃないかと思える。
やはりスタッフさん全員が車好き、モータースポーツ好きであり、なにより、柵の向こう側から見るファンの気持ちをわかっているからこその見せ方、演出が出来たのが大きいように感じた。
きっと、親近感を覚えた方もいた事だろう。
新たなファンの獲得に伸び悩んでいるところは、一度ファンの気持ち、目線に立ち返ってみるのもいいかもしれない。

また意外に思われるかもしれないが、自動車やチューニング・カスタマイズは好きだけどモータースポーツに関心がない、またはその逆という層も多い。
実際ニスモフェスティバルの客層を見ても、例えばモータースポーツ好きと車好きとで行動は大きく分かれた。
ただIMSA GTO 300ZXに限って言えば、車好き、特にZ32フェアレディZのオーナーも多く訪れていた。
話を聞いてみると「Z32のオフ会でIMSA GTO 300ZXを知ったから見にきた」、「一度座った事があるマシンなので」、「展示がなければニスモフェスティバルに来なかった」などなど。
これも、これまでのオーナー細井さんの尽力や仲間達のサポートあってこその効果だろう。

キーポイントは”車好きの愛車”と”レーシングカー”を関わらせる事か。
以前も、細井さん達ではIMSA GTO 300ZXとオーナーさんの愛車を並べて撮影するイベントを行い、大盛況で終わった実績がある。
さらなるファン獲得を目指したいイベント団体やレーシングチームは参考にすべき事例と思えるが、いかがだろう?
See You Again。 今度はどこで見られるか?
See You Again。
今度はどこで見られるか?

最期の今後の展示予定について伺ってみた。
残念ながら、一般展示はこのニスモフェスティバルが最後。
ただ来年、Z32フェアレディZのオーナーさん達によるオフ会イベントが計画されており、そこでこの300ZXを展示するようだ。
そこでこのマシンに関わった方全員に乗ってもらうとの事だが、イベントに遊びに来てもらえたらコクピットに座れる機会があるかも?と語ってくれた。
次回こそレーシングカーのコクピット体験をしたい方は、ぜひPEAKSのTwitterをフォローしてほしい。
イベント情報も手に入れられるはず。

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