DC2ホンダ・インテグラType R。
登場は1995年10月。ホンダ・スポーツカー乗りが憧れるType Rの称号を持ち、以後数年、FF最速の座に居続けていた事は、スポーツカーファンならばご存知だろう。
そんなDC2インテグラType Rも中古車市場でかなり出回るようになり、サーキットタイムアタックだけでなく、いわゆるJDM、USDMスタイルでカスタマイズされた車も見られるようになってきた。
様々な顔を見せてくれるようになったDC2インテグラTypeRだが、ここで”東京オートサロン2017“に出展されていた一台の車を紹介したい。
スマートなクーペスタイルから無骨な雰囲気を感じさせるスタイルへ。最近のカスタムトレンドを取り入れつつ、カーボンパーツでレーシーさも加味している。昭和街道レーサーを現代風に洗練させてきたようだ。
12Kカーボンで制作されたボンネット、リップスポイラー、リアスポイラー類も美しい仕上がりで、全体のフォルムをより引き立てている。
制作したのは新興ショップのハートリング(hurtling)。Solid Jokerブランドで展開するこのワイドボディ仕様は、昨年2016年開催のスタンスネーション・ジャパンでもエントリーしていた車なので、ご覧になった方も多いのではないだろうか。
DC2インテグラTypeRでここまで大きく作りこまれた車両が久々だった事もあってか、”東京オートサロン2017“でもなかなかの注目度で。実際、Twitterや各種SNSでも多くの写真が載っていたほど。
最近のトレンドを取り入れつつも、車高はサスペンションが有効に機能するギリギリで抑えている様子。ホンダ系レース車両も確かこのくらいの車高だったはず。機能美を感じさせるのはそのせいかもしれない。
その足回りを支えるのは、ハートリングのオリジナル車高調であるLIMIT DUMPER KIT。バネレートが高めなところを見ると、サーキットユース向けにセッティングか?。タイヤ・ホイールも215/45-16インチを選択しているところからもその傾向が伺えるのだが、いかがだろうか?
このDC2インテグラTypeR。ワイドトレッドとも相まって癖は強そうだが、面白そうなコーナリングマシンになっていそうだ。もちろん、最速タイムを出しにいくなら見直すべきところは多いだろうが、見た目と機能性を上手くバランスさせた車としてはとても評価が高いと思う。
今は(2017年3月21日現在)、公式WEBサイトはまだ準備中のようで価格は載っていないようだが、続報を楽しみ待ちたいと思う。今までにない個性的なエアロキットだ。インテグラで目立ちたい方は早い者勝ちになるだろう。
実際、”東京オートサロン2017”では海外からの反響も大きかったそうで、かなり問い合わせを頂いたそうだ。国内外のカスタムカーシーンで、こちらのエアロキットを装着した姿がいずれ見られるかもしれない。
【取材–文―写真】
編者(REVOLT-IS)
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