20210823_F1日本GP2021_開催中止

F1もWECも日本戦が開催中止、WRCは開催できるか?


今年も新型コロナ感染が収まりを見せない中、またしてもモータースポーツ界に影響が出始めている。
9月に富士スピードウェイで開催予定だったWEC日本ラウンドが7月に開催中止を発表。
そして恐れていたF1日本ラウンドも、残念な事に先日開催中止が発表された。

F1では日本人ドライバー”角田裕毅“選手とラストイヤーのホンダの活躍を生で見ようと多くのファンが期待を寄せていたり、WECでは先日開催されたルマン24時間レースでトヨタが4連覇を達成しており、今回優勝に貢献した”小林可夢偉”選手ともども凱旋レースになるはずだっただけに、ファンの落胆はかなりのものだろう。
そして影響は四輪だけでなく二輪モータースポーツにも広がっており、10月開催予定だったmoto GP日本ラウンド11月へ開催延期していた鈴鹿8時間耐久ロードレースも開催中止が発表されている。

国内では海外から選手や関係者を招いて強行開催された東京オリンピックやパラリンピックの事例を持ち出し、なぜ同じ国際大会であるF1WECmoto GP鈴鹿8耐が開催できないのか?、と疑問をあげる声が多い。
特にF1は、主催の株式会社モビリティランドがオリンピックと同様の新型コロナ対策の準備を進めていたものの、国から”外国人の入国ビザ発給”についての回答が見通せないまま開催判断期限となり、止む無く開催中止を決断したという後味の悪い状況。

新型コロナ感染対策に加えオリンピックやパラリンピック対応、過日の大雨による災害対策に選挙など、様々な対応や政務に追われていたのかもしれないが、”イエス”とも”ノー”とも返さない国の対応はとても納得できるものではない。

これがもし、オリンピックとパラリンピックが開催中止となっていたらまた反応も違っていただろう。
新型コロナ感染の深刻さがより根強くなり、昨年同様に”仕方がない”という声が多くなっていたように思える。
だが開催されてしまった事で、国民の間により不公平感が浸透する状況になってしまった。

他国と違い、残念ながら日本が国をあげて扱う競技にモータースポーツは含まれていない。
日本国民へどちらの認知度が高く、興味や関心が高いかを問うと、オリンピックとパラリンピックに軍配が上がるだろう。
そんな状況下ではいくら国際大会とは言え、優先順位が低くなってしまうのも仕方のない事とも言える。

だが全国民がオリンピックとパラリンピックを上と見ているわけではない。
モータースポーツを上と見る方も多数いる。
そうした方々へ不公平感を植え付けてしまった事で、全国民が一致団結して挑まなければならない”新型コロナ対策”へどれだけの方が協力してくれるだろう?
現に緊急事態宣言の効果も薄くなりつつあり、新規感染者数も重症者数も過去最多を更新し続けている。

20210823_WRC日本GP2021は開催できるのか?

そしてモータースポーツ世界戦で、今年日本で開催予定なままのカテゴリーが一つある。
WRC(世界ラリー選手権)の日本ラウンドの開催が11月に迫っている。
開催地は愛知-岐阜。
数年ぶりの日本開催かつ、ヤリスWRCでチャンピン争いを繰り広げるトヨタGAZOOレーシングと日本人ドライバー”勝田 貴元”選手の活躍を一目見たいと、多くファンが期待を寄せている、
本来なら昨年開催だったが、新型コロナの影響で開催中止に。
苦労の末勝ち取った日本戦開催なだけに、主催者も今年はなんとしても開催したいところだろう。
新型コロナ対策は言われるまでもないだろうが、先の入国ビザやロジスティクスの事も考えると、開催決断期限も目前まで迫っているはず。

F1開催中止の前例があるだけに開催確定へのハードルが上がってしまったかもしれないが、愛知、岐阜の行政とも上手く連携のうえ、条件付きでもなんとか開催できるよう主催者の奮闘に期待したい。
またモータースポーツファンの皆さんには、政府や行政の対応不満は重々承知のうえで(編者も同じ気持ちです)、また今まで通り楽しいモータースポーツ観戦ができるよう、新型コロナ感染拡大防止のさらなる協力をお願いしたい。

【文 – 写真】
編者(REVOLT-IS

編者

REVOLT-IS立ち上げの発起人。サーキット走行会や草レースなど経験が豊富で、スポーツ系チューニングやセッティングに強い関心がある。 サーキットやストリート、ドリフトなどの走りのイベントへ積極的に顔を出しながら、カメラを構えつつ様々な考察をする毎日。