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最後のSRオールスターミーティング

年一回のSRエンジンを載せた車の祭典として定着してきたイベント「SR ALL STAR MEETING」。
今年も開催のアナウンスがあったものの、やはりコロナ過の影響とあって延期、最悪中止を迫られる事態に。
おりしも主催者から、2020年で本イベントを最後とする衝撃発表があった事もあり、参加を考えていた方々は非常にやきもきしていたはず。
だが多くの熱意に後押しされたか、非常事態宣言の解除以降、条件付きながらイベント開催が出来る事となり、3連休中日である11月22日で開催に漕ぎつける事ができた。
その模様を振り返っていく。

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夜も明けきらぬ冬の早朝から、この日を待ちわびたとばかりに、シルビア、180SXを中心とした多くの参加車両が富士スピードウェイ西ゲートへ殺到していく。
その数は、もはやちょっとした全日本選手権レースが開かれた時に匹敵するほどと言っていい。
ゲート前では、スタッフ達がてきぱきと各車を誘導していく。
もちろん検温によるチェックも怠らずにだ。

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会場となるメインスタンド裏駐車スペースへも、搬入待ちなたくさんの行列が出来ている。
中にはローダーで搬入している車もあり。
そしてその沿道には、搬入中の風景を撮ろうとカメラを構えている人の姿がちらほら。
搬入待ちの退屈しのぎに、手を振ったりポーズを決めてカメラに応える方もいて、開会式が始まる前から多くの方が楽しまれていた。

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イベント開催にあたり、コロナ過による関係機関へのイベント開催申請や会場内でのソーシャルディスタンス確保のアナウンス、アルコール消毒液の配置など徹底した対策が取られていた。
参加者もマスク装着はもちろんの事、会話時では飛沫が飛ばないよう気をつけたり手洗いや消毒をしっかり行うなど自己管理している様子。
開催からひと月ほどたったが、感染者の連絡がないところを見るかぎり、対策は功を奏したようだ。

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若干曇ったり夕方には雨に見舞われたものの、1日のほとんどが快晴に恵まれた「SR ALL STAR MEETING
大パノラマな富士山をバックにイベントスペースでは、参加車の見学やチェックで見て回る方、写真や動画撮影にいそしんでいる方、久しぶりの再会や交流を楽しまれている方、といったいつもの光景が展開されていた。

ざっくり参加車両を見渡してみるとS15シルビアが多い印象を持つ。
オーナーも若い世代、特に女性オーナーの参加も目立っており、あらためてシルビア&180SXへの高い人気ぶりを窺わせた。
そのせいか愛車カスタマイズの傾向も、若者の間で人気のスタンス系やドリフト系、ドレスアップの割合が高いようだ。

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シルビア&180SXファミリーの中で確固たる地位を築いているシルエイティやワンビア、そしてSRエンジンへ換装したRX-7といった車達ももちろん健在。
中には、SRエンジンではないエンジンを積んだシルビア&180SXの姿ちらほら。
SR ALL STAR MEETINGとうたってはいるものの、”元SRエンジン車で同じシルビア&180SX同士、固い事は言わず、一緒にお祭りを楽しもうよ!”という主催者の温かい姿勢が感じられた。

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イベントMCは、昨年から引き続きD1GP実況でもお馴染みの鈴木学さん。
そしてSRエンジン、シルビアと言えばこの人な世界最速のアマチュアアタッカー「アンダー鈴木」さんが今年もゲスト参加。
さらにドリフト界の重鎮でありお笑いキャラとして多くの方々にファンを持つノムケンこと「野村謙」さんも、D1ライツ等で活躍する息子の圭市さんと自身が経営するチューニングショップ「URAS」のイベント出展と合わせて参加。
そこへチューニングカー雑誌のオプションドリフト天国も強力バックアップで取材に訪れていたりと、一般主催のイベントとは思えない豪華な布陣で進行された。

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主催代表でいっちょさんテレスさんが開会の挨拶で登壇された。
今年が最後という事もあり、色々と思うところがあったはず。
コロナ過で開催できた嬉しさと緊張感が入り交じった顔をされていたが、ぜひ楽しんでいって下さいと力強い挨拶をしてくれた。

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SR ALL STAR MEETING 2020にてオフィシャルモデルを担当したモデルのaiちゃん
そして撮影サポートには、なぜか06BASEリーダーの玄さんというこちらも豪華布陣。
今回も多くの参加者に声をかけられ、気さくに撮影に応じてくれていた。

車好きの間で今もっとも支持率が高いと言えるモデルのaiちゃん
今年も多くのイベントや撮影現場へ全国行脚し、ファンを楽しませてくれた。
来年開催の東京オートサロンへも、KAMIKAZE COLLECTIONのブースモデルとして出演が決定しており、益々の活躍が期待されている。

そして音楽とカスタムカーのコラボ、リアルワイルドスピードな空間を作りだした06BASEの仕掛け人である玄さん
今年はコロナの感染拡大が悪いタイミングで重なりあえなく06BASE は中止の憂き目に。
しかし、来年はぜひとも開催させたいと力を蓄えている様子。
こちらも期待したいとところだ。

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出展ショップもシルビアや180SXが得意だったり、SRエンジンのスペシャリスト的なところが数多く軒を連ねている。
エンジン関係から足回り、エアロパーツやドレスアップなど多種多用で、ここに来れば大抵の要望が叶えられそうな感じ。
久しぶりのビッグイベントへの出展という事もあってか、あちこちでお客さんと熱心に話し込む光景が見られた。

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以前、取材でお世話になったホリウチ製作所もイベント初出展。
ドレスアップ系カスタムカーと得意するドリフトマシンの二台を持ち込んでいた。
近年は若者の間で高い支持を受けており、切れ角アップに効果のあるホリウチナックルも大好評の様子。

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こちらも今年のイベント取材などでお世話になったグッドガン
自社製品を取り付けてカスタマイズされたS15とS13の二台を展示。
イベント名物のガラポンは今回も大好評。

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aiちゃんがポーズを決めてくれたこちらは、VITOURタイヤブース。
一般の走行会イベントへも精力的にブース出展しており、D1ライツ参加者にも多くのユーザーを持つ。
スポーツタイヤから一般タイヤまで、各種幅広いサイズランナップを誇っており、イベントによっては試し履きサービスを行っている事も。

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シルビア、180SXと言えば、こちらのガレージマックは外せない。
その豊富なノウハウによる車作りはもちろんの事、リリースするオリジナルエアロパーツは高い人気を誇っている。
そのせいか、SNS上にはマック信者なファンも出没するほど。
かっこいいシルビア&180SXに仕上げたいなら、こちらもチェックしておいて損はないだろう。

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今回はコロナ過という事もあってイベントコンテンツは見直されたものの、屋外という利点を最大限に生かし、パレードランやイベント参加者全員による愛車コンテストなど最後まで参加者を飽きさせない内容が展開され、会場は大いに盛り上がった。

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ひと雨あったものの、イベントもいよいよ終焉へ。
最後の締めでは、主催代表としてテレスさんからの挨拶があり。
SR ALL STAR MEETING」は終了するものの、また別の形で出来ればやりたいという思いが述べられた。
イベントを名残惜しんでいた方は、ぜひテレスさんのTwitterをフォローして気長に続報を待っていよう。

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曇天の空なせいか16時すぐにはすっかり暗くなった富士スピードウェイ
そんな中、誰もが寂しさと満足が入り交じった顔で、また何かの機会に集まれる事を楽しみにしながら家路についていった。

さて、この5年に渡り開催されてきた「SR ALL STAR MEETING」。
最初の3年は小笠山総合運動公園エコパ駐車場、残りの2年は富士スピードウェイでの開催と、イベント規模も順調にステップアップしてきたように思える。
その影では様々なトラブル、苦悩があったようだが、それでも定期的に車好きが集える場所を作りたいと東西の仲間達と一致団結し、見事なイベントを作りあげてきた。
知名度も日本全国隅々まで知れわたったせいか、毎年、各地からイベントに参加したいと前売券購入が殺到。
その勢いは販売開始からものの数分で完売となるほど。
さらに、その知名度としっかりしたイベント運営で多方面から評価と信頼が得られた事により、多くの業界関係者の協力が得られるまでになってきた。
それは、富士スピードウェイが特別に貸切OKとした事からも伝わってくる。
自分達と同じただの車好きの集まりからよくぞここまで。
その偉業をぜひ称えたいと思う。

最後に、「SR ALL STAR MEETING」の主催者、関わったスタッフの声をインタビュー形式でお届けしたい。
ただの車好きな人達がどうやってこれだけのイベントを作りあげたか?
その一端を垣間見てくれたら幸いだ。


[編者]5年間本当にお疲れ様でした。まずは「SR ALL STAR MEETING」を終えてみての感想からお願いします。

[SRASM]正直、ホッとした気持ちと寂しさ半々といったところでしょうか。
ミーティングロスに襲われているスタッフもいるほどです(笑)
今では、第1回開催前に皆で準備やファミレスで打合せしていた事を懐かしく思い起こされますね。
当時は多くの参加者を募るのに時間がかかりましたが、それが今や数分で完売ですから。
やり始めた当初は、正直ここまでになるとは思ってもみませんでした。

[SRASM]こうして終わってからもたくさんのお声を頂きましたが、本当にイベントを大切に想ってくれている事が伝わってきます。
運営中はいっぱいいっぱいで実感が薄かったけど、自分達だけじゃなく、参加者全員でSRミーティングを育てあげてきたんだなと、今ではより強く感じるようになりました。
しかし最後という事で、もう少し盛大にやりたかったところですね。
コロナ過なので致し方ないのですが、スタッフの中には「心残りだ」「またやりたい」と思う者も出始めています(笑)


[編者]そもそもなぜ「SR ALL STAR MEETING」を始めようと思ったのでしょうか?

[SRASM]確か、第1回目開催の年の始めに仲間と会話した事がキッカケだったかな?
関西の仲間とこれまで行われていた全国オフが無くなった話をしてて、”俺らで何かやってみる?”と語りあっていたと思います。。
ちょうどその頃、これまで某所で行っていたミーティングが参加規模の肥大化で開催する事が困難になった事もあり、各地でシルビア、180SXのミーティングを開催している幹事達との話で、専用のミーティング会場を確保したほうがいいのでは?という結論に至ったところでした。

そこであらためて”どこかで場所を借りてミーティングを開こう!!”と決めて、開催に向けて動き始めました。
タイミングのいい事に、オプション2感謝祭でアンダー鈴木さんから”S15やSRエンジン車での集まりを開く際にはぜひ呼んでほしい”とお願いされ、それでゲスト参加を依頼したところ、ご厚意でSRエンジン車と縁の深いいくつかのショップ、メーカー様に出展のお誘いをして下さいました。
この時は大変嬉しかったですね。


[編者]これまで「SR ALL STAR MEETING」をやってきて良かったこと、嬉しかったことはなんでしょうか?

[SRASM] やはり、これまでになかったSRエンジン車、シルビア&180SXだけのイベントを開催してこれたのがとても嬉しかったです。
また、毎年多くの方々が楽しみにしてくれていた事、イベントに向けて車を準備しようと奮闘してくれていた事、全国の方々同士での楽しい交流の場が作れた事、出展企業様と参加者の橋渡しが出来た事、出展企業様に喜んで頂けた事などなど、それらを雑誌やSNSで見ていると、続けてきて本当に良かったなと思いました。


[編者]反対に「SR ALL STAR MEETING」で一番苦労したこと、失敗だなと思ったことはありますか?

[SRASM]私たちは普段、皆さんと同じように会社員してたり自営業だったりで仕事を持っています。
そのためイベント開催日の約半年前から、休日や仕事の休憩時間、就寝時間を削って準備を進めていたのですが、やはりそれが結構大変でしたね。
あとスタッフ間の連携不足、認識不足が多く発生させてしまい、スタッフや手伝ってくれた仲間達に大変な迷惑をかけてしまった事もありました。
特に車好き同士の集まりであるミーティングという形態からイベントという形態へ移行する過程で、イベントとはどういうものか?、イベントとは何をすればいいのか?、イベントでは何に気を付けたらいいのか?、出展企業様への対応や求めている事は?といった事で最初はスタッフ全員と意識共有が上手く出来ておらず、富士スピードウェイでの初開催時ではまる一日ドタバタしてました。

[SRASM]そしてなんと言っても、その富士スピードウェイでのイベント開催への道のりでしょうか。
実は第2回目の開催前から富士スピードウェイへイベント開催の打診をしていたのですが、本コースやドリフトパーク、ジムカーナ場以外の施設、駐車場やイベント広場といった場所の貸切は個人では行えないんですよ。
それでも交渉はしましたが断られ続けました。
ただ第4回目の開催にあたって、とある業界関係者に相談したところその筋の方々を紹介してもらえる事になり、その方々のご尽力とアドバイスに従って作成した企画書や過去の結果報告書を提出する事で、ようやく富士スピードウェイでの開催許可を頂ける事になりました。
あれは本当に嬉しかったですね。

[SRASM]これらの事をふまえ開催した第5回目の今年は、過去の失敗や反省点を生かして臨みました。
ただ、ご承知のようにコロナ過での開催となったためコロナ対応はもちろんの事、集客やイベント規模的にも大きいものとなるため、別で静岡県富士スピードウェイに対し感染症対策をまとめた資料や申請書を作って提出する事となり、経験がなかった事からこちらも大変でした。
でもそんな苦労も、今では良い経験、良い思い出となっています。
しっかりしたイベントを開催するなら、ミーティングとイベントの違いイベントとはどうあるべきか?といった勉強が本当に大事だなと思いました。


[編者]そんな「SR ALL STAR MEETING」も今年で終焉を迎えました。最後にこれまで参加してくれた方々へメッセージをお願いします。

[SRASM]今まで「SR ALL STAR MEETING」参加してくれた皆さん、本当にありがとうございました。
当イベントを5回も開催する事が出来たのも、ひとえに皆さんの応援あってこそです。
そして出展や協賛、運営に協力してくださった企業様、イベント開催場所を提供してくださった企業様、ここに改めて御礼申し上げます。
そしてそしてイベント準備から開催、運営に力を貸してくれたスタッフや仲間達へ。
本当に本当にありがとう。

[SRASM]今年でひとまず一区切りとさせてもらいましたが、こうした車好き同士の交流の場が作ってこれた事を大変嬉しく思います。
イベント終了直後から多くの方々から「また来年もやって欲しい」、「必ず復活して欲しい」、「終わらせるのは勿体ない」等のありがたいメッセージを頂いています。
また出展企業様、ゲスト様からも継続を望む声や多聞なご意見を頂いており、こんなにも熱い声があるならばとスタッフ一同、また別の形、別の場所でこのように集まって楽しめる”場”を作れればいいなと思っているところです。
まだ全くの未定ではありますが、アクションを起こす際には必ずお知らせ致します。
どうか気長に待っててくださいね。

SR ALL STAR MEETING」最高でした!!
本当にありがとうございました!!
No SR No LIFE!!

 

【取材・文・写真】
編者(REVOLT-IS

【取材協力 – 問い合わせ】
SR ALL STAR MEETING 事務局

編者

REVOLT-IS立ち上げの発起人。サーキット走行会や草レースなど経験が豊富で、スポーツ系チューニングやセッティングに強い関心がある。 サーキットやストリート、ドリフトなどの走りのイベントへ積極的に顔を出しながら、カメラを構えつつ様々な考察をする毎日。