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【デモカープロジェクト】ラルグス車高調のセッティング過程(パート2)

デモカーのセリカに装着中のラルグス車高調キット Spec S
先日車検を出した際、ダンパー装着からちょうど一年くらい経過していた事もありオーバーホールを依頼。
一年乗って感じた事を踏まえ、再度のセッティング変更を行ってみる事にした。

あらためて、このセリカを弄るうえで想定しているステージを確認しておく。
高速道路4割、街乗り2割、ワインディング4割といったところで、サーキットのような特定ステージでの走りや、カスタムカーコンテストでの見映えを重視した車高は求めていない。
あくまで街乗りスポーツカーの延長として、どこでも快適に、より気持ち良く運転が楽しめる事を主眼に置いている。

【ベース車】
・平成9年式トヨタ・セリカGT-FOUR(ST205)
【主なスペック】
・エンジン&駆動系:ノーマル
・車高調:ラルグス Spec S
・タイヤ:ピレリ ドラゴンスポーツ(215/45-17)x 4
・ホイール:フロントライン FLD03(8J/17)x 4
・フロントトレッドを20mmワイド

これまで、ST205特有のスーパーストラットサスペンションを探るため様々なトライを行ってきたが、前回ではバネレートアップにも挑戦。
前回記事の【セッティング6】でそのまま乗っていたが、ダンパーの減衰力が劣化するにつれ乗り心地が悪い方向へ変化していった。
表現すると”縮まないバネの上に車体が乗っている”ような感じ。
走行中も、縦の動きより横にユラユラする感じ。
完全にバネが勝っているような動きだ。
減衰力調整を弱めるとその傾向が強くなり、強くすると今度は車体自体への突き上げが酷くなる一方。
強くしても弱くしもストレスになっていたので、しばらくは15段のまま妥協して乗っていた。
そこで今回のセッティング変更では、過去の経験から車高はそのままに標準スプリングに戻してみる事にした。

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オーバーホール完了後、施した初期セッティングは以下の通り。
【セッティング7】
・タイヤ空気圧:冷感で前後2.2kPa
・車高:前後ノーマル比2cmダウン
・バネレート:フロント 10kgf/mm / リア 7kgf/mm → フロント 8kgf/mm / リア 5kgf/mm
・減衰力:32段中10段に設定

ついでに、これまでのアライメントデータをExcelでまとめてみたので公開する。
一番下が最新のアライメントデータだ。
これを念頭に以降を読み進めて頂けたらと思う。

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まず一番に感じたのが固さ。
フラットな路面ではスムーズだが、ギャップを乗り上げた際の車体への突き上げがきつい。
ちょっとこれではストレスになるので、思い切って減衰力を5段に落としてみた。
そうしたところ、偶然にもちょうど良いポイントにハマってくれたようだ。
街乗りやギャップの多い路面もしなやかに通過し、ワインディング路でも適度なロールとタイヤの踏ん張りが感じられ、気持ちよく安心して走りぬける事が出来た。
念のため、試しに減衰力を4段、6段にして走ってみたが、4段ではロールが大きくなった印象でグニャっとした感触がハンドルに伝わり、6段ではギャップ通過時の車体への突き上げが増しており、どちらも不快に感じられた。
やはり、今のセッティングでの減衰力は5段がベストか。

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ただ、以前に比べハンドルの重さが若干軽く感じられたのと、カーブ進入で車体の曲がりやすくなっており、向きを変えたらアクセルを踏んでいかないと安定しなさそうな印象を持った。
これは後でわかった事だが、今回の車検作業と合わせてアルミホイールにリムガードを装着したのだが、これが予想以上に出っ張ってしまい、そのままではフェンダーからはみ出してしまい車検に通らない。
そのため作業担当のメカさんの判断でフェンダーからはみ出さないギリギリまでキャンバー等、アライメントを再調整して対処する事になった。
その結果が先の曲がりやすさに繋がっていたようだ。
個人的な好みは曲がりすぎない弱アンダーステアだが、そうなるとせっかくアルミホイールに付けたリムガードが無駄になってしまう。
ここは、自分が今のセリカの走行特性に慣れる方向で運転スタイルを変えて対処したいと思う。

ここでバネレートを柔らかくした理由を説明したい。

以前の愛車、三菱FTOでラルグス車高調のSpec Sを装着していた時の事。
ツルシの状態でノンオーバーホールのまま2年くらい乗っていた事があるのだが、1年前後くらいで車高調ダンパーの劣化を感じ、そこから1段ずつ減衰力を弱めていき、最終的に一番弱い方向へ減衰力を合わせていった。
その状態でしばらく乗っていたが、確かにハンドルへの手ごたえも弱くロールも大きくグニャっとなったりしたが、思っていたより乗り心地が悪化せず、むしろ普通のセダンに乗っているようで街乗りドライブでは十分な乗り味に感じられた。

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こんな経験があったため、このラルグス車高調Spec Sを購入後も街乗りでコスパよく楽しむなら、バネレートはツルシのままが良いのではないか?と思うようになった。
確かに、走る路面に合わせてその都度バネレートを変更できれば、より最適化がなされ、走りのパフォーマンスはグッと上がる。
しかし自分で触れる方ならともかく、多くの方はショップ任せで安くない工賃を払って行っているはず。
街乗り中心の方など、出来れば頻繁なオーバーホールもバラしもせずそのまま長く乗っていたいだろう。

そういった考えがあり、今回のセリカも街乗りメインなため、一度ツルシの状態に戻したうえでしばらく乗ってみようと思い立った。
もし私の考え通りなら、ラルグス車高調 はそれを使う大多数のユーザー目線で見ても良く考えられた車高調と実証できるはず。
また感じがわかればこちらでも追加レポートしていくが、リアルタイムな状況はTwitterで随時配信しているので、良かったらそちらもチェック頂きたい。

【取材 – 文】
編者(REVOLT-IS)

【写真協力 – お問合せ】
LARGUS(ラルグス)
Revolfe S.A.
神崎商会

編者

REVOLT-IS立ち上げの発起人。サーキット走行会や草レースなど経験が豊富で、スポーツ系チューニングやセッティングに強い関心がある。 サーキットやストリート、ドリフトなどの走りのイベントへ積極的に顔を出しながら、カメラを構えつつ様々な考察をする毎日。