20200201_KsStyle_LS_セルシオ_カスタムカー_東京オートサロン

仲間達、亡き友と共に夢の舞台へ立つ – 東京オートサロン2020

東京オートサロン2020ピックアップ

2年前に茨城県守谷市にオープンしたカスタムカーショップ”K’s STYLE(ケーズスタイル)”。
大阪のカーショップ”Car make artist Cresc”との合同で、この度初めての出展を果たした。
ガラポンやお洒落なグッズ類の展示販売。
個性溢れるセルシオとレクサスLSとの2台展示で場内を沸かせていたが、お話を伺ってみると、その車に関わった人達、ショップ常連の方々にとって様々な思いが込められている東京オートサロン出展である事がわかった。

今回はそんなエピソードも交えつつ、K’s STYLE x Car make artist Crescが送りだす2台の車を紹介していこう。

20200201_KsStyle_LS_セルシオ_カスタムカー_東京オートサロン_0420200201_KsStyle_LS_セルシオ_カスタムカー_東京オートサロン_03

まずこちらのトヨタ・セルシオ。
車内中央にはある若者の遺影が飾られていた。
それはこの車のオーナー”セイタ”さんなのだが、数年前に交通事故で他界されたとの事。
このセルシオも当時はカスタム途中で、他界されてからはずっと放置されていたという。

そんなセイタさんの友人であり、弟のように可愛がっていたというK’s STYLE代表の豊島 一也氏。
生前のセイタさんの想い、セイタさんの仲間達の想い、そしてセイタさんのご両親からの願いを汲み取り、セイタさんの魂も一緒に、みんなで仲間達との夢の舞台東京オートサロンへ行こう!!とこのセルシオのカスタムを完成させる事を決意。
そこから仲間達やたくさんの方の協力を得つつここまで仕上げてきた。

会場にはセイタさんのご両親も訪れており、誇らしげに鎮座する息子自慢の愛車を嬉しそうに眺めておられた。
きっと天国のセイタさんも、仲間達と東京オートサロンの舞台へ立てた事を喜んでいるに違いない。

20200201_KsStyle_LS_セルシオ_カスタムカー_東京オートサロン_05 20200201_KsStyle_LS_セルシオ_カスタムカー_東京オートサロン_01

様々な人の思いが詰まったこちらのセルシオ。
テーマとしたのはKING OF CELSIOR(セルシオの王)で、各種イベントでNo.1を取る事を目標に作成されたという。

他のセルシオにはない風格を感じられるスタイリングだが、エアロ類は各種社外品をベースとしたワンオフ品。
オーバーフェンダーはフロントが5cmでリアが8cmほど拡幅されており、前後エアロやサイドステップと流麗なバランスが保たれるよう成形されている。
そのスタイリングをより際立たせるべく、オーバーフェンダーへ絶妙にセッティングされたホイールはWORKのZISTANCE W5S。
足回りはIDEALのエアサスキット SUPER MAXIMUM DOWN KITを装着する事に。

このセルシオを俯瞰で観てみると近年の流行にある低くワイドにボリューム感を出す方向ではあるのだが、この車はボテッとした感じがなく、どちらかと言えばスマートで直線的な美しさが感じられる。
全体の完成イメージがしっかり見えていなければ、このようには仕上がらなかっただろう。
塗装も拘りぬいたオリジナル・ブラックで、美しさをより際立たせている。

20200201_KsStyle_LS_セルシオ_カスタムカー_東京オートサロン_12 20200201_KsStyle_LS_セルシオ_カスタムカー_東京オートサロン_02 20200201_KsStyle_LS_セルシオ_カスタムカー_東京オートサロン_13

内装を見てみよう。
外は一転して白を基調としたカスタマイズはインパクト十分。
明るめな迷彩柄がちょうどよいアクセントになっているようだ。
これらも全てK’s STYLECar make artist Crescで独自にデザイン、カスタマイズして作りこまれている。
オーディオ類はMTX Audio製で、スピーカー、ウーファー、アンプ類に至るまでバランスよくフィッティングされている。

カスタムカーやVIPカーのポイントの一つとして色の使い方にいつも着目しているが、あまりに多種に色を使いすぎると奇抜すぎ、逆に汚く安っぽく見えてしまう場合があるので気を付けたいところ。
実際、賞を取る車を見てもそれほど色の種類は使っておらず、全体のバランスを見て考え抜かれている事がわかる。
そういった意味でこのセルシオはさすがプロショップの仕上がりと言えるもので、内装も絶妙なバランスで構成されているのがおわかり頂けるだろう。

これならイベントでの一番だけでなくとも、普段のドライブ中でも鼻高々で一番を気取れるのではないだろうか?

20200201_KsStyle_LS_セルシオ_カスタムカー_東京オートサロン_06 20200201_KsStyle_LS_セルシオ_カスタムカー_東京オートサロン_07 20200201_KsStyle_LS_セルシオ_カスタムカー_東京オートサロン_10

続いてはこちらのレクサスLS460。
こちらはK’s STYLEフラグシップカー兼代表の愛車であり、各地のイベントへ何度かエントリーした経験を持っている。
車を知らない方からは現行型LS500と勘違いしそうだが、これはLS460に現行LS500のヘッドライトをワンオフ加工で取り付けてあるため。

このLS460のテーマもセルシオ同様にKING OF LEXUS(レクサスの王)を掲げているが、セルシオが生まれたばかりの新鮮味溢れる風格なら、こちらは様々な経験を得て熟成された落ち着きある風格といったところか。

つい視界に入ってしまう強烈なオリジナル・キャンディーレッドで彩られたそのボディは、社外品をベースにワンオフカスタマイズ。
ブリスターフェンダーは造形によるもので、フロント8cmとリア15cmの拡幅となっている。
リアビューの強烈なボリューム感は15cmの拡幅が効いているのかもしれない。
装着されているエキゾースト・マフラーもまるで大砲のような迫力だが、ロゴ入りパイプはアピールにもなっててなかなかお洒落だ。

足回りはエアサスで、ユニバーサルエアーのエアーハイブリッドキット Type 4をインストール。
ロアアームにまで手が入ってるとか。
そしてホイールはFORGEDCLASSICOを選択している。
フェンダーとタイヤ・ホイールの位置関係、ボディとホイールとの色の組み合わせから見てとても美しく感じられるが、この車高状態でその美しさが際立つよう、かなり手間暇かけてセッティングを繰り返したに違いない。

20200201_KsStyle_LS_セルシオ_カスタムカー_東京オートサロン_08 20200201_KsStyle_LS_セルシオ_カスタムカー_東京オートサロン_11

内装はこのように紅白を半々の割合で配置した感じ。
エアサスのタンクボトルやシートベルトホルダー部にはアニメ映画のキャラクター、ミニオンがあしらわれてて面白い。
この紅白色も、スピーカーやロゴ、タンクボトル、ステアリングコラムといった目立たせるべき箇所にバランス良く赤を配置している事がわかる。
これが適当だとやはり奇抜過ぎて汚くも見えてしまうから、目立たせつつ、それでいて美しくバランス良く見せたいなら慎重に色の配分を考えたところだ。

20200201_KsStyle_LS_セルシオ_カスタムカー_東京オートサロン_09

オーディオ類はロックフォード製。
このトランク周りは音だけでなく、中央のユニットを基点に、囲むように配置されたスピーカー、ウーハー類が一つのデザインとして成立するようになっている。
またボードも一枚ではなく分割できるようで、それらボードパーツの一つ一つもお洒落にデザインされてて面白い。
先に紹介した各部でも感じた事だが、まるで自分の部屋のインテリアかと思えるくらいだ。

こういった細かいところからも、素人には真似できないプロショップならではの拘り具合が感じ取れた。


さて今回の取材だが、以前からSNSで交流のあった後藤さんとの再会から始まった。
ちょうど取材対象にマッチしていたのでK’s STYLEの事など色々お話を伺わせてもらった。

紆余曲折を得てK’s STYLEで腰を落ち着かせる事になった後藤さん。
現在もVIP系カスタムカーチーム”FINALIST”の代表を務めており、以前と変わらず気の合う仲間達とカスタムカー作りやイベント参加を楽しんでいる。
後藤さんのカスタムカー作りに対するセンスや考え、情熱には仲間達も強い信頼を寄せており、編者も以前取材した際、VIPカーにそれほど詳しくなかったにも関わらず思わず見惚れるほどのカスタムカーを作りあげてきた。

20200201_KsStyle_シーマ_エルティード_カスタムカー_東京オートサロン_14 20200201_KsStyle_シーマ_エルティード_カスタムカー_東京オートサロン_15

そしてこの東京オートサロンでは、後藤さんの仲間である大樹さんのシーマもエルティードブースに展示。
以前から”FINALIST”メンバーの皆で、いつかは東京オートサロンの舞台に立とう、自慢の愛車を展示しようとその夢を語り合っていたそうで、その夢をまずは後藤さん大樹さんのお二人が実現させる事に。
多くの人に羨望の眼差しを向けられつつ、たくさん写真を撮られてるブースや愛車の光景を見て、二人とも感慨深くとても嬉しそうにされていた。
今度の夢は”FINALIST”メンバー全員での愛車展示か?
今年もカスタムカー界隈を盛り立てつつ、チーム全員でイベントも頑張っていきたいと力強く語ってくれた。

【取材 – 文 – 写真】
編者(REVOLT-IS)

【取材協力 – 問い合わせ】
K’s STYLE
後藤真吾

編者

REVOLT-IS立ち上げの発起人。サーキット走行会や草レースなど経験が豊富で、スポーツ系チューニングやセッティングに強い関心がある。 サーキットやストリート、ドリフトなどの走りのイベントへ積極的に顔を出しながら、カメラを構えつつ様々な考察をする毎日。