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【デモカープロジェクト】全塗装でリフレッシュ

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久しぶりのデモカープロジェクト。
今回は急遽な全塗装編をお届けする。

ある晩のこと、デモカーのトヨタ・セリカGT-FOUR(ST205)を見るとこんな事になっていた。

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2か所、黒くなっている部分がわかるだろう。
これらは塗装の剥がれで下地が見えている状態だ。
ここはフロントのボンネットフードでアルミの純正品なのだが、アルミへの塗装の難しさからか経年劣化でヤレやすいと言われている。
このST205セリカの年式は平成9年。
よく見ると、ボンネットだけでなく全体的に塗装のヤレが見受けられる。
なんていうか、鉄板の上に紙テープを貼っただけのような。
ちなみに平成初期に生産されたトヨタ車の多くは塗装のヤレが多く、ST205セリカだけでなく他の車でも塗装の剥がれは起きているらしい。

剥がれた箇所の周囲も塗装が浮き始めており、早急になんらかの対策を行う必要に迫られた。
そこで、来年以降にやる予定だったボディカスタムプランを一部前倒しし、全塗装(オールペン)でボディ補修を進める事にした。

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まずは完成品をご覧頂きたい。

イメージは高級外車のスポーツクーペ。
派手なエアロは除外し、外観は徹底的にシンプルに。
チューニングカーやカスタムカー然とした出で立ちではなく、メーカーが送り出すST205セリカの別バージョン的な量産車に見えるよう拘ってみた。

ドアミラーやルーフからトランクに繋がるライン全てにブラックを着色。
ホワイトは、青空の下で綺麗に見えるよう青っぽさが感じられるカラーを探していたところ、アストンマーチン系のルーミーホワイトがイメージに近いと感じたのでそれを指定した。

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ボディを塗装するならと、塗装の際に外すモール類や樹脂部品も新品に変えてみた。
これだけでもかなりパリっとした感じが出てくるし、遠目で見ても美しさがより際立ってくる。
もちろん年式の古い車だけに既に廃版となったパーツもあったが、そこは錆を落とした上で同色で着色してみた。

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外で見るとこんな感じだ。
色の見え方はイメージ通り。
やはり、細部のくたびれた部分を綺麗にするだけでも印象がかなり変わってくる。
多少お尻が上がり気味なのとフロント周りがちょっと物足りない印象を受けるが、それは今後のカスタマイズで徐々に最適化していく事にする。

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さて今回の全塗装だが、静岡県御殿場市に拠点を置くエアロパーツ系メーカーのアブフラッグにお願いした。
主に国産や海外メーカーの人気車種や高級スポーツカー向けに個性的で高品質のエアロパーツを制作している老舗メーカーだ。
こちらではエアロパーツのフィッティングやコンプリートカー制作なども行っており、そのための塗装工房も構えている。
お客様は低価格よりも高品質な仕上がりを求める方が多いそうで、その期待に応えるため塗装技術や使われる塗料、道具も拘りぬかれている。
打ち合わせでも、事前に塗装サンプルや細かな点についての質問、提案があり、お客様の要望、予算枠の中でしっかり丁寧な仕事をしていこう、より満足してもらえる仕上がりにしていこうという姿勢が感じられら。

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こちらは塗装前の下準備。
バンパーやボンネット、トランク、モール類、受信部品だけでなく、ガラスも取り外されている。
もちろん外さなくてもマスキングするだけでも外装は塗れる。
ただ外して塗る事で継ぎ目の色違いも無くす事が出来るし、なによりこれまで見えなかったボディのダメージも露わにする事が出来る。
実際、今回も錆の浮いている箇所がかなりあったため、それらの補修も行う事が出来た。
もちろんこの時も錆の発生を事前に連絡してもらい、こちらから追加補修をお願いしたのは言うまでもない。

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リアウイングはあえて取り付けず、取り付け穴は埋めてもらう事にした。
穴埋めにはパテを使うなど色々なやり方があるが、アブフラッグではハンダを用いていた。
パテは水分が蒸発すると痩せてくるらしく、ハンダを使うほうが穴埋めに効果的なんだとか。
ホームセンターで誰でも手に入るものかはわからないが、DIY派は試してみる価値はあると思う。

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そうそう、当初の予定ではアストンマーチンのルーミホワイト色そのものを取り寄せようとしたのだが、値段を聞くと塗料だけで軽く予算オーバーしたため、予算に合うよう他メーカーの塗料を調合して近い色を作ってもらった。
調合した塗装サンプルでは青味がちょっときつい印象もあったが、実際塗ってみるとちょうどいいバランスになっていた。
アブフラッグの各色を見極めるセンスはかなりのもの。
長年の経験で磨いてきた職人技なのだろう。
高級外車のカスタマイズで指名されるだけの事はある。

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こうして各パート単位で入念に下地処理、塗装を行ってもらい完成した。
アブフラッグの職人の皆様には、あそこまで丁寧に綺麗に仕上げてもらい感謝の念に堪えない。

今回はパーツの脱着、ツートンカラー指定だけでも手間暇も多く、さらに追加で錆補修も行ってもらったのでやはり工賃はそれなりにかかった。
だがST205セリカは今後も長く乗っていくので、そう考えるとレストアだと思えば十分納得できた。
もちろんここまで外さなくても全塗装は可能だ。
そこは予算と、愛車とどのような付き合いを行い、いつまで乗っていくかで決めればいいだろう。

車修理に関してはなんでもそうだが、多くの傾向として中途半端な安い修理はすぐ壊れる率が高く、修理回数もかさんで結果的に高くついてしまう。
それなら初期投資を高くして最初のうちに徹底的な修理を行っておけば、以降は壊れる確率も減り安心して乗っておく事が出来る。
中古で好きな車を買い、それを長く乗っていこうとするならぜひ考えてもらいたい。

【取材 –文】
編者(REVOLT-IS)

【取材協力 – 問い合わせ先】
アブフラッグ
Revolfe S.A.

編者
REVOLT-IS立ち上げの発起人。サーキット走行会や草レースなど経験が豊富で、スポーツ系チューニングやセッティングに強い関心がある。 サーキットやストリート、ドリフトなどの走りのイベントへ積極的に顔を出しながら、カメラを構えつつ様々な考察をする毎日。
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