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【デモカープロジェクト】ラルグス車高調のセッティング過程

20190623_ラルグス_車高調_バネレート_アライメント_セッティング

前回、デモカーのST205セリカへラルグス車高調を取り付けてから初期セッティングを出すところまで行ってみた。
今回はさらにセッティングを詰めていき、街乗りでの理想形さらに追求していくことにした。

そこで、あらためての初期セッティングから現在に至るまでのデータと感想をまとめてみた。
車はセリカだが、なるべく他車種の参考にもなるようしていくので、興味を持った方はこのまま続きを読んでいってほしい。

【ベース車】
・平成9年式トヨタ・セリカGT-FOUR(ST205)
【主なスペック】
・エンジン&駆動系:ノーマル
・車高調:ラルグス Spec S
・タイヤ:ピレリ ドラゴンスポーツ(215/45-17)x 4
・ホイール:フロントライン FLD03(8J/17)x 4
・フロントトレッドを20mmワイド

【走行条件】
・高速道路4割/街乗り2割/ワインディング4割
・速度は昼間の一般車の流れに沿い、その平均的な速度に合わせる。

20190623_ラルグス_車高調_バネレート_アライメント_セッティング_01

【初期セッティング】
・タイヤ空気圧:冷感で前後2.2kPa
・車高:前後ノーマル比1cmダウン
・バネレート:フロント 8kgf/mm / リア 5kgf/mm
・減衰力:32段中16段に設定
[感想]
・街乗りではストンと落ちるように接地する感触があり。乗り心地がちょっと悪い。
・ステアリングが軽くて路面との接地感が伝わりにくい。
・ちょっとしたアクセル操作で敏感に向きが変わってくれる。
・重さを感じさせず軽快に曲がってくれるが、逆に曲がりすぎる傾向ありで神経を使う。
・ワインディング走行では適度にロールしながら曲がってくれるし、Gがかかった時でもよく踏ん張る。
・路面がフラットなら、減衰をもう2段固くしてもいいかもしれない。

【セッティング1】
・タイヤ空気圧:冷感で前後2.2kPa
・車高:前後ノーマル比1cmダウン
・バネレート:フロント 8kgf/mm / リア 5kgf/mm
・減衰力:32段中14段に設定
[感想]
・街乗りでの乗り心地が向上。ダンパーとバネのバランスがとても良い。
・カーブでのロール量が増えてしまい、ワインディングではふにゃっとする。
・ステアリングが軽すぎる。路面との接地感や手ごたえが感じられない。

20190623_ラルグス_車高調_バネレート_アライメント_セッティング_02

【セッティング2】
・タイヤ空気圧:冷感で前後2.2kPa
・車高:前後ノーマル比2cmダウン
・バネレート:フロント 8kgf/mm / リア 5kgf/mm
・減衰力:32段中14段に設定
[感想]
・ステアリングが重くなったが適度でそれ程の力は必要ない。路面からの手ごたえや接地感が感じ取れる。
・1で腰砕け気味だったロールは抑えられている。
・街乗りで若干車体の跳ねが気になったが、サーキット路面では問題ないかも。

【セッティング3】
・タイヤ空気圧:冷感で前後2.2kPa
・車高:前後ノーマル比2cmダウン
・バネレート:フロント 8kgf/mm / リア 5kgf/mm
・減衰力:32段中12段に設定
[感想]
・2よりステアリングが軽くなったが、路面からの手ごたえや接地感は問題ない。
・ニュートラルステアより若干反応が早いか。
・車体の跳ねは収まった感じ。乗り心地が向上。
・カーブを曲がっている最中、若干挙動が不安定な時がある。

【セッティング4】
・タイヤ空気圧:冷感で前後2.2kPa
・車高:前後ノーマル比2cmダウン
・バネレート:フロント 8kgf/mm / リア 5kgf/mm
・減衰力:32段中13段に設定
[感想]
・ステアリングは軽すぎず重すぎずでちょうど良い感触。
・路面からの手ごたえや接地感も十分で、安心して走ることができる。
・腰高感も抑えられており、カーブを曲がっている最中も弱ロールで安定している。
・ギャップを超えたときのショックの収まりも良い。
・乗り心地は及第点。
・このバネレートなら、このセッティングが一番バランスが取れているように思う。

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【セッティング5】
・タイヤ空気圧:冷感で前後2.2kPa
・車高:前後ノーマル比2cmダウン
・バネレート:フロント 11kgf/mm / リア 9kgf/mm
・減衰力:32段中16段に設定
[感想]
・乗り心地が以前より大幅に向上。若干、ギャップ通過時にストンと落ちる傾向あり。
・ステアリングを切ったときの初期応答が早め。
・ステアリングの重さは前回より少し重めで、ドライバーが切ったぶんだけ曲がってくれる感じ。
・路面からの手ごたえや接地感が今までより強く感じるようになった。
・カーブを曲がっている最中の安定感が高くなったが、足回りがあまり動いてなさそう。

【セッティング6】
・タイヤ空気圧:冷感で前後2.2kPa
・車高:前後ノーマル比2cmダウン
・バネレート:フロント 11kgf/mm / リア 9kgf/mm
・減衰力:32段中15段に設定
[感想]
・5のセッティングに比べて、トータルバランスが高まった感じ。どの要素もフラットに近い状態。
・ギャップ通過時などショックが綺麗に収まってくれる。乗り心地がとても良い。
・カーブを曲がっている最中もじんわりと足が動いてくれるので、気持ちよく曲がれる。
・カーブ脱出時にさらにアクセルを踏んで加速をつけられる。
・全体的に、どこでも4輪が均等に踏ん張ったまま走っている感じ。かなり安心できる。


以上のような感じで、足回りはほぼ編者の理想に近い状態になった。

やはり車高調は装着してからがスタート。
色々弄ることで、より好みに近い乗り味に仕立てる事が出来る。
ラルグスはネットのレビュー評価や先入観で様々なことを言われているが、今回の一連の作業で良い足回りに仕上げられる事がわかり、貴重な経験を積むことができた。
ラルグス車高調のコストパフォーマンスの高さに、あらためて舌を巻いてしまった。

今現在メーカー、種類など市場に車高調製品は数多く存在するが、まずは自分の予算で手に入れられる車高調を選び、出来る範囲でセッティングを詰めてみる事だ。
そのうえでその製品の評価を下すべきだろう。
もしかすると、思わぬサプライズがあるかもしれない。

【取材 – 文】
編者(REVOLT-IS)

【写真協力 – お問合せ】
LARGUS(ラルグス)
Revolfe S.A.
神崎商会

編者
REVOLT-IS立ち上げの発起人。サーキット走行会や草レースなど経験が豊富で、スポーツ系チューニングやセッティングに強い関心がある。 サーキットやストリート、ドリフトなどの走りのイベントへ積極的に顔を出しながら、カメラを構えつつ様々な考察をする毎日。
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