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【デモカープロジェクト】スーパーストラットへのラルグス車高調の評価


ST205セリカによるデモカープロジェクトも、いよいよサスペンション周りに手を入れることに。
今回は、前車で高く評価していたLARGUS(ラルグス)の車高調装着と今日に至るまでの評価をまとめていく。

実は、この時はまだラルグスにST205用の車高調はない。
それがどうして装着できる事になったのか?
まずその顛末から記していく。

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車高調はST205用セリカを購入した頃から装着したいと思っていたが、この当時は残念ながら、ST205用はどこのメーカーも設定なし。
ST205セリカ標準のスーパーストラットサスペンションの影響で、数が売れるかもわからない車に対して専用のショックアブソーバー構造を製造するのに、どこのメーカーも二の足を踏んでいたからだ。
後述するが、スーパーストラットサスペンションは独特の構造のため、ST205用だけ独自のブラケット(アームとダンパーの取り付け部)にしなければならない。
またサスペンションの構造上、大幅な車高ダウンはサスペンション自体動きも阻害してしまう。

もちろん、ヤフオクなどでST205用の新品車高調は多く見かけるが、そのほとんどはダンパー自体に加工が必要なもの。
ポン付けできるものは、過去に販売されていた中古の専用品くらいだろう。
こういった背景もあり、当初は地道に専用品を探してそれをオーバーホールして使おうと考えていた。

そんなある日、とあるカスタムカーイベントに出展していたラルグスブースで車高調の悩みをぶつけてみたところ、”ブラケットの問題さえクリア出来れば、車高調を作る事が出来ます”と嬉しい返答を頂いた。
前車FTOで気に入っていた車高調がST205セリカでも装着できる。。。まるで夢のようなお話で、是非にと注文をかける事にした。

その後の打ち合わせで、車高調加工と取り付けはチューニングショップRevolfe S.A.に。
アライメント調整は、横浜市鴨井の神崎商会にお願いする事にした。
どちらも個人的に大変お世話になっているところで、編者の嗜好も熟知している。
良い足回りになりそうな予感がした。

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さっそく作業工程を順に見ていきたい。
写真はリア用だ。
スーパーストラットサスペンションはフロントだけなので、リアはそのままポン付けでOK。

ご覧の通り、編者がST205セリカを購入した時点では、前後ともカヤバNEW SRスペシャルという純正形状ダンパーが装着されていた。
リアは交換だが、フロントはスーパーストラットサスペンションへ対応させるため、このダンパーのブラケットだけ再利用させてもらう。

ちなみに今回の車高調スペックとオーダーしたセッティングは以下の通り。

【車高調】
ラルグスSpecS
バネレート:前8kgf/mm,後5kgf/mm
減衰力設定:前後32段調整
【セッティング】
街乗りがしやすく峠やワインディングも気持ちよく走れる。
車高ダウンは1センチに留める。
タイヤが片減りするようなアライメントは避けたい。

車高調スペックはラルグスにお任せで特に注文は付けていない。
セッティングも、希望が沿うならと多くは任せてみた。

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ここからはスーパーストラットサスペンション対応を目指した加工編。
まず車高調のブラケット部を外す必要があるのだが、今回はラルグスで予め外したままで納品してしてくれたようだ。
この心配りはありがたい。
その後、シェルケースも写真のように分解しておく。

カヤバNEW SRスペシャルも切断、分解。
赤枠のブラケット部分を再利用させてもらう。

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必要な箇所を残し一気に切断。
その後、切断面を成形して使えるようにする。
一応確認してみたが不具合もなく、十分再利用できる事がわかった。
切断面の成形具合から見ても、さすがプロと言える仕上がりだ。

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こちらが、再利用のブラケットと仮合わせしてみたところ。
入念な加工で綺麗に収めてくれた。

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こちらが加工完了直後。
ただ取り付けて溶接して完了とするのではなく、サビ止めも兼ねた塗装や要所要所に入念な補強も施してくれた。
こういう技を効かせてくれるのは、プロショップならではだ。

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その後は神崎商会でアライメント調整。
ここは多くのチューニングカー、ドリ車、スーパーカーまで手掛けており経験豊富。
担当の神崎氏は、編者も信頼する数少ないメカニックの一人。
勤勉であり、日夜お客様に真の満足感を得てもらおうと奮闘されている。
そんな氏に任せてみたアライメントセッティング。
数値上ではこんな感じとなった。

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いよいよ実際に走行して評価してみる。
最初の減衰力設定は前後32段中16段にセット。
速度は昼間の一般車の流れに沿い、その平均的な速度に合わせてみた。

まずワインディングでは適度なロールで安定感が高い。
カーブでも怖さを感じず、Gがかかったときによく踏ん張ってくれる。
これなら安心して踏んでいけるし、もう少しペースをあげられそう。
ちょっとしたスポーツ走行なら、減衰力設定をもう2段固くしてもいいかもしれない。

アクセルの微妙な操作で向きがじんわり変わってくれる。
重たい4WDなのに重さを感じさせず、まるで以前に乗っていたFTOと似たような軽快感が味わえた。

だが慣れてくると、ちょっと機敏すぎるようにも思えてきた。
直進安定性が増すなら、もう少しダルくしても良さそう。
あとステアリング操作が軽い感じだったので、タイヤの接地感が伝わるような重さが感じられれば安心感が増してくる。

それから街乗りではペタン!ペタン!と落ちるように接地する感触があり、乗り心地がちょっと悪く思えた。
Revolfe S.A.に相談したところ、恐らくダンパーが勝っているせいではないかとの事。
試しに減衰力を14段に落としてみたところ、乗り心地が激変。
とてもソフトな乗り心地になり、とても乗りやすくなった。
だがその代償でワインディングではロール量が大きくなり、カーブでの安定感は減少。
これは、走る場所によって細目に減衰力設定を変える必要がありそうだ。

前車FTOではバネレートアップをしていた関係で高い減衰力設定が使えていたので、そのぶん街乗りでも乗り心地を損なわず、どこでもしっかりした安定感、踏ん張り感を堪能できた。
いずれST205セリカでも試してみたいと思う。
それまでにもう少し車高を落とすなど、スーパーストラットサスペンションの性能がどのように変化するか体感してみる予定だ。

【取材 – 文】
編者(REVOLT-IS

【写真協力 – お問合せ】
LARGUS(ラルグス)
Revolfe S.A.
神崎商会

編者

REVOLT-IS立ち上げの発起人。サーキット走行会や草レースなど経験が豊富で、スポーツ系チューニングやセッティングに強い関心がある。 サーキットやストリート、ドリフトなどの走りのイベントへ積極的に顔を出しながら、カメラを構えつつ様々な考察をする毎日。