
しばらく期間が空いたデモカープロジェクト。
※ご存知ない方は、まずはここをご覧ください。
だが水面下で着々と進行していた。
今回は念願のタイヤ・ホイール交換を行っていく。
装着するホイールは、以前記事で紹介したフロントライン。
そしてタイヤは、ピレリの日本総代理店である阿部商会の営業からぜひ使ってみてほしいとラブコールを受けたので、ピレリタイヤを選択してみた。
今回、装着に至るまでの様子をレポートしていきたい。
今回タイヤ・ホイール交換をお願いしたのは、こちらも以前記事で紹介した茨城のタイヤショップブレイブ。
前回、抜群のタイヤセッティングで向上した走行性能に驚かされた事もあり、今回もこちらからぜひにとお願いした。
あらためて装着ホイールとタイヤを紹介する。
ホイールメーカー:フロントライン
ホイール名:FLD03(3ピース構造の鍛造ホイール)
サイズ:8J x 17
穴数/PCD:5/114.3
カラー:マッド系ガンメタ
タイヤメーカー:ピレリ
供給元:阿部商会
タイヤ名:ドラゴンスポーツ
サイズ:215/45R17 91W XL
まずホイール。
ご覧の通り、今では珍しいディッシュホイール。
それも目立ちにくいマッド系の黒っぽいカラーを選択してみた。
もちろんこれには理由がある。
当初は足元が大きく見えるスポーク系を考えていたのだが、最近はスポーク系を履く車が増えたことで差別化がしにくいと判断。
それならと、あえて少数派のディッシュ系を基準に車全体を仕上げてみようと思い立った。
色も、編者が思い描くデモカーのイメージにはマッド系が似合うと思い選択。
ただ全面マッドだと本当に埋没しかねないので、リム部分のカラーは少し明るめのシルバーとしてみた。
このようなカスタムオーダーが出来るのも、フロントラインの送り出すホイールの魅力の一つと言える。
タイヤは最後の最後まで悩んだのだが、前述の通りラブコールがあった事に加え、あまり多くで履かれていないピレリタイヤなら差別化できると思ったから。
当初はコンフォート性能の高いタイヤをとCINTURATO P7を考えていたのだが、今後取材であらゆる場所に行く関係上、ウェット性能を特に重視したいと思い、グリップとウェット性能のパラメータが特に高かったドラゴンスポーツを選択した。
近年ゲリラ豪雨に悩まされるようになった日本では、ハイドロプレーニング現象の起こしにくいタイヤのほうが咄嗟の時にリスクが少ないはず。
ちなみに以前のタイヤはアドバン・ネオバで225/50R16。
ホイールもアドバン・RCで8J-16のサイズだった。
この仕様も悪くはなかったが、当初からステアリングのブレによる直進安定性の悪さがあり、ハンドルを回してみるとかなり重く引っかかるような感触もあった。
タイヤ外形もノーマルより大きくなっているため、メーターの狂いも酷くなっているはず。
これらの解消と適正化を今回のタイヤ・ホイール交換で果たしたいところだが。。。
タイヤショップブレイブは予約制のタイヤショップなため、今回は18時からを予約。
既に日もとっぷり暮れ、今にも雪が降り出しそうな寒さな中でさっそく作業を開始した。
まずはホイールが干渉しないかチェック。
ディッシュデザインだともしかしたらキャリパーに干渉するかもしれない、製法でなんとか頑張ってみるとフロントラインから連絡を頂いていたが、残念ながら僅かにキャリパーに干渉していた。
そこでやむなく、5mmスペーサーをかまして逃がす事とした。
もちろん、このままではホイールナットを締め付けるのに有効なネジの長さが足りない。
またスペーサーがハブリングなしだとホイールセンターが正確に出せず、正しくホイールを装着するのが難しくなる。
酷いときでは走行性能の悪化、ハブボルトの破損、タイヤの脱落に繋がってしまう。
今回はタイヤショップブレイブで時間をかけて慎重にセンターに合うよう装着してもらったが、安全を考え、なるべく早いうちにロングハブボルトとハブリング付きスペーサーに交換したいところ。
方向性が決まったところで、さっそくタイヤを組んでもらいバランス調整。
一般的な3ピース構造のホイールはバランスウエイトなしだと狂いが大きいそうなのだが、フロントラインの鍛造ホイールはそれ程酷い狂いではなかった。
それでもタイヤショップブレイブでは均等なタイヤバランスとなるよう、入念に調整をしてくれた。
今回使ったホイールナットは、ファイナルコネクションのスチール製ロックナット。
カラーバリエーションも豊富で足元のオシャレにぴったりなナットだ。
素材はスチールなので、アルミナットのように緩みやすく壊れやすい事もない。
そしてなによりこのナットを選んだ一番のポイントが、それぞれのナットが特殊形状なため、専用のアダプターがないとどれも外せないという事。
盗難防止にも役に立つというわけだ。
装着後はこのような感じ。
個人的にはとても満足しているが、やはりもう少し車高を下げつつ、ツラももう少し出したいところ。
リアはスペーサー無しで装着できたが、かなり引っ込んでしまったのでここをもう少し出せると印象がかなり変わってきそう。
なかなか太陽の下で撮る機会に恵まれないが、こうした黒っぽいホイールだと、屋内の光源のある場所のほうが良く映えそうだ。
そして実際に走らせてみての感想だが、かなり激変した。
ステアリングのブレも収まり本当に真っすぐ走る。
なによりハンドルの重さが解消され、とても軽くなった。
ハンドルを切った時のタイヤの応答性も良く、若干クイック気味に思えるほどだ。
とても重い4WDを操っているとは思えない。
これらはフロントラインの鍛造ホイール、ピレリタイヤの性能からくる乗り味なのだろうが、やはりタイヤショップブレイブでの絶妙なタイヤセッティングが効いているのも見逃せない。
どんな良いタイヤ、良いホイールも、装着者の技術が悪ければ高いパフォーマンスが発揮できないのだから。
さて今回はここまで。
次回は前後にちゃんとしたホイールスペーサーをかましつつ、フロントにロングハブボルトを装着してさらなる適正化を図っていく。
そしていよいよ車高調も導入していく。
鬼門のスーパーストラットサスに対しどのようなアプローチで車高調を取り付けていくか、しっかりレポートしていくつもりだ。
【取材 – 文 – 写真】
編者(REVOLT-IS)
【取材協力 – お問合せ】
フロントライン(株式会社E・M・C)
阿部商会(ピレリタイヤ)
タイヤショップブレイブ