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ランエボ2の走りへの拘り

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ランエボ乗りなら、毎年長野で開催される志賀オフの噂を耳にした方もいるはずだ。
その主催者であり、エボ乗りのオーナーズクラブであるCLUB EVO総代表も務めるのが今回紹介するたけちゃんで、その彼の愛車のランサーエボリューション2を取り上げてみたい。

今ではすっかりEV/SUVメーカーとなった三菱自動車だが、ランサーエボリューション初代モデルが登場した1992年は、ラリーの三菱としてモータースポーツ色の強いイメージがあった。

そのランサーエボリューション。
当時の主力であったギャランVR-4のコンポーネントを生かしながら、より実践的な車が作れないかと、ランサーセダンに搭載する前提で開発された背景がある。
誕生してしばらくは熟成に手間取ったものの、ランサーの軽量コンパクトなボディに250馬力以上のパワーとトルクフルな4G63エンジンは、独自の4WDシステムとも相まって格上の車も食うほどのパフォーマンスを手にいれた。
ラリーだけでなく、ダートトライアル、ジムカーナ、サーキットレース、タイムアタック、ゼロヨンでも多くが勝つために採用しており、フィールドを問わない強さを発揮している点からも、その性能の高さが伺える。
その後、最終モデルであるランサーエボリューションXが生産終了してもその人気は衰えず、今なお、世代問わず多くのラエボファンを魅了し続けている。

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今回紹介するランサーエボリューション2は、”ランエボ”シリーズ黎明期である第1世代のモデル。
その”エボ2”を駆るオーナーのたけちゃんは、20代の若者ながら奥さんと子を持ち、実家のりんご農園を営んでいる。
そして、お父さんと奥さんも現役ランエボオーナーという、まるでに絵に描いたようなランエボ一家の大黒柱なのだ。

さらに多忙な合間を縫い、クラブの活動、気の合う車仲間との交流、そしてあの志賀オフの開催と精力的に活動し、さらなる車好きや楽しみ方を増やしたり、地域観光の貢献にも一役買っている。

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そんなたけちゃんの拘りがつまったこの”ランエボ2”。
プライベートやストリートは言うに及ばず、サーキットでのタイムアタックも気持ちよく走れるよう、各部を入念にチューニングしている。
その外観は、まるでスーパー耐久レース車両のよう。
特にトゥルース製フロントバンパー、フェンダー、タイヤ、VOLTEXウイングの各大きさとの比率がバランス良く、存在感を際立たせている。
なによりアンダー部のカラーリングが、個性の主張に一役を買っている。

だが、このスタイルは見た目だけではなく、車高からエアロパッケージのチョイスに至るまで、走りとの両立も十分考えているという。
室内はロールケージ仕様ながら、内張を剥がすなど徹底的なドンガラ状態にしており、さらにFRPドアに交換。
そのおかげで、車重は1トン弱までダイエットされているそうだ。

実際この仕様で本庄サーキットを何度か走っており、ライバルよりベストタイムを更新しようと虎視眈々と練習やセッティングに励んでいる。

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エンジンは4G63改と言える仕様。
第3世代ランエボ用ピストンにHKSカムを組み込み、ターボは純正ながら特別なウエストゲート仕様との組み合わせ。
さらに今年からコンピュータ系に、最近ではプロショップでも広く使われるようになってきたLink G4 ECUを導入。
仲間の協力の元、暇を見てはECUセッティングに明け暮れている。

この仕様に行き着いたのは、なるべく長く楽しめるようにしたいから。
ランエボチューンと言えば世代間での純正パーツ流用も流行っているが、確かに純正パーツを使えば車検も問題ないし、信頼性もメーカーのお墨付きがある。
そうして得られたエンジン出力は、400馬力前後でトルクは40kgオーバーとか。
ストリートでも使うぶんには、ちょうどいいエンジン特性に思える。

性能が向上しても、すぐに壊れたりではお財布がきつい。
こういった壺を抑えたやり方のほうが、長くチューニングカーと付き合っていく上で大いに参考になりそうだ。

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さっきから気になっていた方もいるだろう、このエンジンルームにニョキっと生えているこの煙突。
これはターボのウエストゲートのパイプで、ちょうどボンネットダクトから排気されるようになっている。
所謂、ゲーターサウンドを楽しみたい方でこのような仕様をされる方が多いが、どちらかと言えば、車体下側にパイプを伸ばしている車が一般的。
エンジンルームの排熱も考えてこの形状にしたそうだが、あえてボンネットダクトから突き出す事で、それがブースト圧や排気の流れにどのような影響をもたらすのか、ちょっとデータを取ってみたい気もする。

そういえば、外観のカッコ良さに目を奪われてしまうせいか、売りであるこの”煙突”付きエンジンの写真を撮ってもらえないとたけちゃんは嘆いていた(笑)
ぜひ写真を撮ってあげながら、この”煙突”仕様について伺ってみてほしい。
ターボ車乗りならではの興味深い話が聞けるはずだ。


さて、他にも様々な要素が詰まったこのランエボ2。
また機会があれば、そんな要素も交えて紹介できればと思う。
最後に、5年前に撮影したたけちゃんランエボの紹介もしておく。

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ここから今の状態まで、よく仕上げたものだ。

軽量ボディにハイパワー4WDの組み合わせは、スポーツカー乗りにとってまさに理想的なパッケージング。
まず今の時代の新車では、到底味わえない事だろう。
次回の本庄サーキットでのタイムアタックが楽しみだ。

【取材 – 文 – 写真】
編者(REVOLT-IS)

【取材協力 – 問い合わせ先】
たけちゃん

編者
REVOLT-IS立ち上げの発起人。サーキット走行会や草レースなど経験が豊富で、スポーツ系チューニングやセッティングに強い関心がある。 サーキットやストリート、ドリフトなどの走りのイベントへ積極的に顔を出しながら、カメラを構えつつ様々な考察をする毎日。

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