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D1GPマシンの足回り2015

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プロドリフト選手権の日本最高峰に位置付けされるD1GP。各チーム、各マシンのパドック内の様子を覗きに散歩していたところ、特に足回りの機構についてなかなか興味深いものが見れた。その一部を、編者の予測や仮設を元に紹介してみたいと思う。

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こちらは、チームKleers with TOYO TIRESのマシンである日産フェアレディZ33。Z34顔へのスワップ、スターダストジャパンのワイドエアロキットを装着している。そのド派手な外観に目を奪われがちだが足回り、特にホイールとハブの辺りに注目して見て頂きたい。長大なワイドトレッドスペーサーが間に噛まされている事がおわかり頂けるだろう。

ワイドトレッドスペーサーは主に見た目目的で、ホイールとフェンダーとのツラを合わせるのに使う事が一般的だ。車体に過度の負担がかかるモータースポーツでは、ハブボルトやスペーサー破損によるタイヤ脱落リスクが高く、用いられるケースはあまりない。あくまで急場しのぎのセッティングツールとして使われる事があるくらいだ。

しかし現場のエンジニアに伺ってみたところ、以下の条件を満たしていたら、特に問題はないとの事だ。
・ハブボルトの管理をしっかり行う。錆や曲がりがあるようなら取り替える。
・剛性や強度が高く品質の良いスペーサーを選択する。
・ホイールセンターを正確に合わせてタイヤ・ホイールを取り付ける。
・適正トルクでホイールナットを締める。定期的にチェックしながら増し締めをする。

昨今のD1GPは、エンジンパワーの上昇やさらなる切れ角アップに合わせてか、トレッドがワイド化の傾向にある。ホイール自体のオフセットやサスペンションアーム、ステアリングアームの長さ変更だけでは合わせきれないような微妙なセッティングも求められるらしく、そういう時、ワイドトレッドスペーサーはかなり有効なアイテムのようだ。なにより、現場でのセッティング時間も大幅に短縮される。デメリットを理解して使うのであれば、得られるメリットはとても大きいようだ。

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こちらは、チーム”ニチエイレーシングプロジェクト“のマシンである日産フェアレディZ33のフロント足回り。銅色のステアリングアームが見えるだろう。
とても径が太く、素人目で見ても剛性の高そうな作りがなされている。

上述した通り、切れ角アップ目的でのトレッドのワイド化の際、サスペンションやステアリングアームの長さも当然延長するわけだが、そのまま延長するだけでは、アーム自体の強度に不安が残る。特に激しいステアリング走さも要求されるドリフト競技では、他のモータースポーツと比べ、アーム破損のリスクはかなり高いはず。破損しないまでも湾曲してしまった場合などでも、突然のアライメント変化によりコントロールを失い、クラッシュに繋がることさえ十分に考えられる。

なるべく強度や剛性が高く、ステアリング操作に違和感の出ないドリフト専用のサスペンションアームやステアリングアーム開発は必要事項と言えるだろう。ここでは紹介しきれないが、他のD1マシンでも、こういった箇所にも様々なノウハウで開発を進めているようだ。

外観や走りに目を奪われがちなD1GPだが、普段は隠れているメカに注目して見るのも面白いと思う。各マシンのメカやセッティングを比較し、それが走りにどう影響しているかを見ることで、より深くD1GPの今を知ることができるはずだ。

【取材 – 文 – 写真撮影】
編者(REVOLT-IS)

【取材協力】
SKIPPER

編者
REVOLT-IS立ち上げの発起人。サーキット走行会や草レースなど経験が豊富で、スポーツ系チューニングやセッティングに強い関心がある。 サーキットやストリート、ドリフトなどの走りのイベントへ積極的に顔を出しながら、カメラを構えつつ様々な考察をする毎日。
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