カスタムカーイベント”+81like Hellaflush”2018取材記事。
今回はイベントの模様をお送りする。
今年で5回目を迎える本イベント。
初開催は2014年の富士スピードウェイ。
そして2015年に開催地を千葉県蘇我ハーバーシティーへ移し、今日に至るまで盛り上がりを拡大させてきている。
翌年の東京オートサロン出展権を賭け、日本発のジャパンメイドSHAKOTANスタイルを決める”+81like Hellaflush”。
猛暑が訪れた2018年のイベント風景を振り返っていく。
猛暑もなんのその、今年も全国から様々な嗜好のカスタムカーが集結した。
カスタムカー界隈で大きなトレンド変動がなかったせいもあってか、昨年までのコンセプトをより洗練させたような車が多かったように思える。
あと極端なシャコタンや鬼キャンといった車ばかりでなく、例えば自動車カタログに載っているような、通好みなカスタムカーもいたりと関係者を唸らせていた。
他には、コンテスト上位を目指すのではなく、仲間達とのミーティングの場、お祭りに来ているような感覚で参加している方々もいて、あちこちでちょっとしたオフ会風景も見られた。
なによりカメラに覚えのある方も多く参加しており、様々な場所で良いアングルや構図を狙っていた。
いずれ上がってくる素敵な写真たちが楽しみで仕方ない。
本気で上位を目指すスタイルもあれば、緩く参加してイベントそのものの雰囲気を楽しむのもあり。
イベントの楽しみ方は人それぞれである。
今回、一番興味を持ったのがBMW勢。
昨年に比べ着実に参加台数を増やして来ている。
カスタムの方向性もBMWらしさを残しつつ、各オーナーさんの嗜好を上手く取り入れている。
近年、BMW系は若者のオーナー層を増やしてきているが、その傾向はこういった場に来るとよくわかる。
他のドレスアップコンテストでの上位入賞者もいたるところで見かける。
車仕上げのクオリティもさる事ながら、こういったイベントに慣れているのか、見せ方やチームのノボリもアピール度が抜群。
多くの人が足を止め、写真を撮ったりカスタム具合をチェックするなどしていた。
ホイールチョイスや車高、エアロ、色といった各バランスを入念に調整されたであろうその車達は、一種の芸術と言える。
今年のMCは鈴木学氏。
D1GPといった各自動車イベントでの名MCぶりは既にお馴染みだが、そんな氏もついに+81like Hellaflush へ登場。
ビデオオプションファンならお馴染みのあの声、あの喋り口が会場内に響き渡り、多くの方々を笑顔にしていた。
そしてアシスタント、キャンペーンガールには、+81like Hellaflushと言えばこの人なYuiさんと、AQMガールとして八木沢彩香さんが登場。
イベントに華とセクシーを添えてくれた。
Yuiさんは根っからのカスタムカー好きで、昨年はカスタムカーショップ“ミルキーホワイト”のサポートで仕上げたトヨタ・bBで参戦。
そして今年は、購入したばかりのBMW320クーペを、同じく”ミルキーホワイト”でカスタマイズして参戦してきた。
このBMW320クーペ、休憩時間に軽く取材をさせてもらったので、後日あらためて紹介する予定だ。
ショップブースの車もいくつか見ておきたい。
風間オートのテントでは、ナックル類や自社の人気商品をいくつか展示。
そしてその隣にはAQMのデモカーらしきトヨタ・プリウスPHV GRMNの姿も。
いずれ電気自動車が主流となりそうだが、そのような時代になっても、このようなカスタムの心は忘れたくないものだ。
カスタムカーショップの中でも、多角的なアプローチでファンを刺激してくるジェットストローク。
自社製塗料を使ってフロント周りを個性的にペイントしたポルシェと、ド派手なワイドフェンダーに身を包んだ日産・スカイラインGT-Rが展示されていた。
ポルシェのペイントは、デザイナーの作品だろうか?
GT-Rは昭和風カスタムテイストを上手く溶け込ませていて面白い。
低価格で魅力的なデザインがある事もあり、若者の間で人気のホイールメーカーSTANCE MAGIC。
お馴染みの32スカイラインに自社ホイールを装着して持ち込んできた。
黒と白のコントラストがよく映えており、ホイールがより魅力的に見えてくる。
ピンクと言えば、LED系パーツを主に展開するLYZERのデモカーを思い浮かべる方も多いはず。
今年も全国各地のイベントや、オートバックスなどの量販店でキャンペーンをやっているので、まだの方はぜひ一度足を運んでみてほしい。
足元のボリューム感を強調させたようなホイールを履かせたレクサスSC。
メーカーはお馴染みのワークだ。
国内外にカスタム系ホイールが乱立する中、ワークは老舗ならではの技術と豊富なラインナップでカスタムカーファンに要望に応えている。
ホイールと言えば、様々なジャンルのチューニング・カスタムカーパーツを開発、販売するファイナルコネクションも見逃せない。
当日は、最近力をいれているという軽自動車用ABYSSホイールを装着したホンダ・N-ONEを展示していた。
しっかりバランスされたそのシャコタンスタイルは、若さとお洒落さを感じさせる。
ショップブース最後はSKIPPER。
カスタムカー制作からオリジナルカスタムパーツ開発、販売を手広く手掛けるこちらのブースは、完成したばかりというランボルギーニ・ウラカンと、一昨年から熟成を続けているレクサスRC-Fの2台を展示。
赤と白の2台の競演がとても美しい。
へたに奇抜さに走らず、その車の持つ本来のカッコ良さを追求するSKIPPERらしさを感じさせた。
午後からはドレスアップコンテストのノミネート車両に各賞の発表。
そしてクールなダンサー達によるセクシーなダンスが場を盛り上げた。
そして各賞で名前を呼ばれた方は、まさか俺の名前が呼ばれるとは?と驚きを隠せず、喜々として檀上へあがり盾を受け取っていた。
その後は喜びを爆発させるかのように、仲間達と語らい記念撮影へ。
きっと良い思い出になったに違いない。
イベントも終焉近くなり、今年のアワードが発表された。
総合1位は、スポーツカーのような出で立ちにカスタマイズされたトヨタ・クラウン。
2位はR35GT-R風のダイハツ・コペン。
この2台が、2019年東京オートサロンの+81like Hellaflushブースへ展示される事となった。
喜びを噛みしめてインタビューに答えるクラウンのオーナー。
きっと今ごろ、東京オートサロンに向けてさらなるアレンジを考えているに違いない。
さて、今年の+81like Hellaflushのエントリー車両は300台オーバー。
嗜好や方向性の違いはあれど、どの車も年々完成度がレベルアップしてきている。
東京オートサロンへ展示する車なだけに、誰が見ても憧れる、美しい、カッコ良さが求められる+81like Hellaflushのアワード。
個人的には、プライベーターが一から作成し、プロショップなみのクオリティや完成度で仕上げた車をエントリーしてきたら、ドレコンはかなり白熱すると思うのだがどうだろう?
新たな潮流、刺激が生まれるのを心待ちにしたい。
【取材 –文 – 写真】
編者(REVOLT-IS)
【取材協力 – 問い合わせ先】
+81like Hellaflush