D1地方戦やMSCチャレンジなどで上位入賞する猛者の参加も多く、チューニング系メーカーも注目するドリフトイベント。
それが今回紹介するStreetPerformer x NightVision走攻会だ。
毎年1回開催、ここ富士スピードウェイ・ドリフトコースで開催される本大会。
例年、この日のためにと腕を磨いてエントリーされる方が非常に多く、関西などの遠隔地からも参加される方がいるほどで、実際、今回も早々とエントリー枠が埋まる盛況ぶりだ。
果たして今回も、季節外れの暑さと夏のような気温の中、参加者達のハイテンションな走りが繰り広げられ、大いに盛り上がった。
その模様をお送りする。
開催時期は5月下旬。
まだ梅雨も来ていないというのに、日焼けが気になるほどの好天に恵まれた。
どの参加者も早く走りたくてウズウズしている。
中には久しぶりの再会で旧交を温めている方々もちらほら。
なんだか運動会やお祭りのような雰囲気になってきた。
主催であるNIGHT VISIONさんと、StreetPerformerさんからの開会の挨拶とドラバーズミーティング風景。
昨今、目立った事故やトラブルもいくつかあった事で、D1GPやFormula Driftでは安全性への追求が徹底されつつある。
ここでも走行手順、旗や安全性に際して細かく説明がなされており、参加者も神妙な面持ちで聞き入っていた。
ただ主催のお二人は、ドリフト界隈でも人望も人柄もある方々で、参加者の多くとも気心が知れている。
そんなにルールでガチガチに縛らなくても、”こいつらならわかってもらえる”と信用しているし、参加者サイドも”この主催の二人に言われたら仕方ない”、”積極的に協力しよう”、という姿勢が垣間見えた。
楽しく盛り上がるイベントというのは、主催者と参加者が協力しあって初めて成立するもの。
本イベントは、それに間違いなく当てはまる。
いよいよ走行開始。
各車元気よくノリノリで走り始めた。
車種も軽自動車から大会優勝を狙えるようなマシンまで様々で、見てて本当に飽きない。
また走りも、滑らせる楽しさに操る楽しさを存分に味わっている方、より接近していこう、カッコいいアングルで撮ってもらおうとハイテンションで攻めていく方とこちらも様々で、ハイスピードでコーナーを駆け抜けていく瞬間など、体が痺れたような衝撃と興奮が体を伝わっていく。
全体的にとてもレベルの高い走りばかりで、これを富士スピードウェイの入場料だけで観戦できるのかと思うと、ちょっともったいない気もしてくる。
そして、プロの写真・映像クリエイター”ATSUSHI FILMES”が作成した動画もぜひチェックして頂きたい。
動画からもその走りの凄さ、イベントの盛り上がりが存分に伺えるはずだ。
そして本イベントのレベルをよく表していたのが、二人のプロドリフターの参戦だ。
まずトヨタ・マーク2を駆るのは、現在アメリカのフォーミュラ・ドリフトへ日産・GT-Rで参戦中の田口 和也さん。
昨年までアップガレージカラーの日産・シルビアでD1GPとフォーミュラドリフトジャパンへ参戦しており、ご記憶の方も多いはず。
今回は大会の合間をぬってのプライベートな参加だ。
次はD1GPファンならお馴染みの日比野 哲也さん。
まさかの本番車であるホンダ・S2000を持ち込み、次大会に向けてのマシンセッティングと練習を兼ねて参加されていた。
残念ながら、私のいた撮影ポジションではドリフトを披露してもらえず。
本番でのD1GPでお目にかかる事を楽しみにしておきたい。
本イベントでは、多くのメーカー、ショップがサポートしていたのも記しておきたい。
こうした一般の方主催のイベントへの出展するというのは、それだけ我々のような車好きを積極的に応援しようという姿勢からきている。
ぜひチェックして頂きたい。
グッドガン・レーシング
オートクリエイション
ワークショップ匠
サイトハウンド
トライエース
食のほうも本当に充実していた。
こういうイベントでは取材に忙しく、近くのレストランやスタンド裏の飲食サービスのところまでなかなか食べにいく時間が取れないのだが、今回は主催側が朝からパドック内で食事ができるようセッティングしてくれた。
そのおかげで参加者も私もたっぷりお腹が満たされ、美味しい食事効果もあってか、丸一日元気よく過ごす事ができた。
そんな食事を用意してくれたのが、横浜の横浜家系ラーメン”勝鬨屋”と、ステーキのお店“STEAK R357 YOKOHAMA”。
両店とも車やバイク好きにはお馴染みのお店で、店長も自身で車やバイク、ドリフトを楽しまれているほど。
編者もちょくちょく足を運んでいるので、良かったらぜひ遊びに行ってみてほしい。
走行時間もあっというまに終了。
後半、あまりの白熱ぶりにトラブルもいくつかあったが、どの参加者も笑顔でイベントを終える事ができた。
そして、最後のじゃんけん大会では別の意味で白熱した争いになったが、これもお祭りならでは。
景品をゲットできて満足げだった方、ゲットできなかったものの場の空気を楽しんでいる方と、それぞれが思い思いでイベントを楽しく終えていた。
面白かったのが、走行後の余韻と興奮がなかなか抜けきらないのか、イベント終了後もかなりの方が残り、友人や知人との談笑を楽しんでいた。
残念ながら編者は早めに引き上げたが、聞いたところだと閉場ぎりぎりまで残っていたとか(笑)
それだけ本当に充実した一日だったという事だろう。
参加の皆さん、主催の皆さん、本当にお疲れ様でした。
【取材 –文 – 写真】
編者(REVOLT-IS)
【取材協力 – 問い合わせ先】
NightVision
StreetPerfomer