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ランサーエボリューション3と長く付き合っていく


WRCで三菱自動車に初のワールドドライバーズチャンピオンをもたらしたランサーエボリューション3、通称ランエボ3も、誕生してから23年を経過している。
ご多分に漏れずこの車も、純正部品のいくつかが生産終了、廃盤の憂き目にあい、年々修理、維持が厳しくなりつつある。
だが、今回紹介するこのランエボ3のオーナーさんは、そんな苦労も車の楽しみだと意に介さない。
このオーナーさんは、以前紹介したランサーエボリューションスペシャルショップTKFの古くからのお客様。
TKF店長や常連のランエボ仲間達と車を楽しんでいる。

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取材時点での総走行距離はなんと29万kmほど。
さすがにボディは一度全塗装したが、そんなに走っている車とは思えないほど、とてもしっかりした立ち姿をしていた。

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以前の記事でも書いたが、TKFには店長とお客という垣根はほとんどない。
みんなで情報交換しあいながら、どうやればあのパーツが付くか?あのトラブルはこうやれば解決するんじゃない?と試行錯誤しながら、楽しそうにランエボに向かい合っている。
特に最近では、比較的 純正部品の供給に余裕のある第3世代(エボ7、エボ8、エボ9)のパーツを加工、流用して修理できないかとか、ヤフオクなどで手にいれた、第2世代(エボ4、エボ5、エボ6)のエンジンパーツを使ってチューニングできないかという話題がホットだったりする。

もちろん、言われた事をなんでもかんでもやるわけでない。
TKF店長もそこはプロだ。
技術的、理論的に可能であればまずやってみようとトライしてくれるし、どう考えても無茶苦茶な行為は、オーナーにリスクをしっかり説明したうえで同意を得てからやってくれる。

このエボ3のオーナーさんも、TKF店長や常連のエボ仲間と相談しあいながら、自分で作業したり、時に一緒に修理・整備をしているという。
ついでにランエボのトラブル事例や流用ネタの話しも聞いてみたところ、過去の経験からくる情報量とその確かさには舌を巻いてしまった。
下手なカーショップや駆け出しメカニックでは適わないだろう。

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取材当日、TKFの別のスペースに置いてあったランサーエボリューションでは、トラブルで動かなくなったワイパーモーターの交換作業が行われていた。
これもお客。。。いやもはや同じランエボ仲間同士での作業だ。
もうすぐ雨が降るという天気予報。
早くワイパーが動かせるようにしなければ。。。と気が焦る状況ではあったのだが、みんなトラブルを楽しむかのように、あーでもないこーでもないと、力を合わせて修理に取り組んでいた。

もちろん危険性が高かったり、技術の必要な作業はTKF店長が行うし、あくまで常連のお客さんが同意のうえで作業に参加しているので、誤解のなきよう。

もはや自動車メーカーやディーラーの協力が難しい古い車を維持していくためには、仲間達とのネットワークや、TKFのような専門自動車ショップの存在は必要不可欠。
そして、自らも車を学ぼう、自分もやれる範囲で作業していこうという気概と行動力が必要だ。
そこに男女も年齢も関係ない。
それがどれだけつらく大変な事でも、本当に車が好きで愛車と長く付き合っていきたいなら、それは出来るはずだ。

最後に一つ。
数多くのチューニング・アフターパーツが存在するランサーエボリューションだが、TKFでは、なるべく純正部品を使った修理、チューニングも提案している。
なぜか?
部品の信頼性もあるが、チューニング事例によってはそのほうが車検も通りやすいのだという。
覚えておいて損はないだろう。

【取材 –文 – 写真】
編者(REVOLT-IS

【取材協力 – 問い合わせ先】
TKF (facebook)

編者

REVOLT-IS立ち上げの発起人。サーキット走行会や草レースなど経験が豊富で、スポーツ系チューニングやセッティングに強い関心がある。 サーキットやストリート、ドリフトなどの走りのイベントへ積極的に顔を出しながら、カメラを構えつつ様々な考察をする毎日。