冬季のメジャーイベントとしてすっかり定着した感のあるチューニングカータイムアタックイベント”Attack”。
オイルメーカー“SUNOCO”の提供で開催された2018年Attack筑波の模様を、様々な視点でピックアップしていく。
今回、ライトウェイトFR車として世代を超えて愛されているオープンカー”マツダ・ロードスター”を取り上げ、最近のトレンドやチューニングの方向性を探ってみる。
大型のGTウイングと、それと合わせこんだかのようなアンダーパネルとディフューザ―。
前回記事にしたFFシビックとは対照的だ。
最近トレンドのフェンダーカットは行わず、リアバンパーに設けたダクト、バンパー下部から、流れが淀みがちな空気を逃がしてパラシュート効果を低減。
その逃がした空気の流れも、車体下面の気流コントロールに積極的に利用しているようだ。
こちらはフロントのダウンフォース増加も考えた仕様か?
大胆に露出したリアタイヤ。
リアバンパーをカットしてディフューザ―を組み込まれている。
パラシュート効果の大幅低減とともに、車体下面の気流の流れもより最適化されているようだ。
こちらは、まるでGTカーのようなスタリング。
バンパーカットとGTウイング、そしてオーバーフェンダーとフェンスのようなサイドスポイラーが目をひく。
こちらは、NA6CE勢では純正に近いスタイル。
この車もリアバンパーカットとGTウイングはきっちり抑えている。
唯一のNCEC型ロードスター。
見た目は一番ストリート仕様に近い。
ラジアルタイヤ仕様ながら、Sタイヤ勢のロードスターと同等のラップタイムを刻んでいった。
足回りに目を落としてみる。
こちらはフロントに戸田レーシングのファイテックス、リアはスウィフトでヘルパースプリングを組み合わせている。
さらに前後とも、太目のスタビライザーでロール剛性を高めている。
ブレーキはアメリカのウィルウッドだ。
スカイラインGT-Rなど、重量級ハイパワースポーツカーで採用される事の多いアルコンのブレーキ。
そしてブレーキ冷却ダクトが目立つ。
気持ち、ブレーキローターも他車より大きい感じがする。
こちらもブレーキはウィルウッド。
ウィルウッドの特徴として、軽量さがあげられる。
パワーを大きく上げられない車にとって、車体の軽量化とそれを生かす足回りチューニングでなんとかしていくもの。
その足回りも、バネ下重量を落とせば路面追従性が良くなり、ハンドリングと乗り心地が向上するので拘りたいところである。
そのため、タイヤ・ホイール、ブレーキローター、そしてこのブレーキキャリパーの軽量化は可能な限りやっておきたい。
ウィルウッドが選ばれているのも、こういった点にメリットを感じているのかもしれない。
【取材 –文 – 写真】
編者(REVOLT-IS)
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Attack