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学生達の奮闘(中日本自動車短期大学) – 東京オートサロン2018

20180317_東京オートサロン_NAC中日本自動車短期大学

3月は多くの学校で卒業式が催される時期。

毎年、東京オートサロンで卒業作品を発表してくれる自動車系学校の学生達も卒業を迎え、次代の自動車業界を支えるべく社会に旅立っていく。

そんな彼ら、彼女らの今後の健闘を祈りつつ、東京オートサロンでの奮闘を作品を通して振り返りたいと思う。
今回は、中日本自動車短期大学をピックアップ。

この車を見て誰もが思ったことだろう。
ルパン三世だと。

この車、往年の名車メルセデス・ベンツSSKをイメージして作られたそうだ。
実際、名作テレビアニメ”ルパン三世”が劇中に愛車として乗り回していた一台はベンツSSKそのもの。
ファーストシーズンのオープニングムービーで見た記憶のある方もいるのではないだろうか?

ちなみにメルセデス・ベンツSSK自体は、第二次世界大戦前の1927年に誕生。
設計はポルシェの創始者であるフェルディナント・ポルシェ博士。
当時の市民の足として、また当時のモータースポーツシーンでも大活躍していたそうだ。
その由緒ある名車のミニレプリカを、自分達の手で一から作ってみたという。

そんなNAC会場では、ルパン三世に扮した先生が来場者をおもてなし。
訪れた来場者を大いに沸かせてくれた。

20180317_東京オートサロン_NAC中日本自動車短期大学_01

そう。
この車にはベース車両は存在しない。
車体の核となるフレームは鉄骨から作成。
ボディは鉄板の叩き出しで形作っていったらしい。
さすがにエンジンと駆動系、サスペンション周りは軽トラから流用したらしいが、それでもよくここまで作りあげたものだ。

設計に様々な計算や加工技術が求められる等、まさに一台のオリジナルカーを作るのと同じ工程を踏むわけだ。
話を聞いている感じだと、イギリスのバックヤードビルダーとやってる事がほとんど変わらない。

20180317_東京オートサロン_NAC中日本自動車短期大学_02

ボディカラーと合わせ、室内のカラーもバランスよくまとめられている。
ステアリングやメーター、レバー類も、現代のアフターパーツがそのまま付いていると興冷めだが、これは雰囲気が出ていて良い。
シートの形状が、なんだか学校の教室に置いてある椅子にも見えて可愛く感じる。
ちょっと腰が痛くなりそうに思えるが、当時のベンツSSKもこんな感じのシートだったのだろうか?

20180317_東京オートサロン_NAC中日本自動車短期大学_03

時代を表す特徴的な排気管レイアウトも忠実に再現してある。

当時のベンツSSKは、フロントに長大な7リッタ―6気筒スーパーチャージャーエンジンをマウント。
そのようなエンジンで排気管レイアウトは納得なのだが、今回のNACが作った”ミニ”ベンツSSKは軽トラのポーターキャブ用エンジン。
確か3気筒しかなかったはず。
どうしたか?
この車では片側の排気管だけ機能させ、反対側はダミーとして制作したそうだ。
なるほど、エンジンがかかった際の振動とか見てると、どちらがダミーの排気管なのかわかるかもしれない。

制作中の以下の動画を見てほしい。

リアタイヤをスライドさせながら、とても軽快に走っている様子が伺えた。
エキゾーストサウンドも、当時の雰囲気にかなり近づけているようだ。

この車の最大の特徴として、公道走行と販売が可としている点にある。
山とかワインディングに持ち込むとかなり楽しめるかもしれない。
週末の遊び用車を欲している方、お一ついかがだろうか?

今回のこの車は、NACの先生方が夢にしていた車の具現化と、生徒達への見本、今後の教材になればという思いで制作された。
その製作を生徒達がサポートしていったわけだが、学校の授業で一からの車作りを体験出来る事はなかなかない。
生徒達には貴重な経験になった事だろう。
この経験を、社会で存分に生かしていって欲しいと思う。

【取材 –文 – 写真】
編者(REVOLT-IS)

【取材協力 – 問い合わせ先】
NAC 中日本自動車短期大学

編者
REVOLT-IS立ち上げの発起人。サーキット走行会や草レースなど経験が豊富で、スポーツ系チューニングやセッティングに強い関心がある。 サーキットやストリート、ドリフトなどの走りのイベントへ積極的に顔を出しながら、カメラを構えつつ様々な考察をする毎日。
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