東京オートサロン2018取材記事。
今回はNAC中日本自動車短期大学の学生達制作の、名作テレビアニメ”ルパン三世”登場のメルセデス・ベンツSSKをイメージしたカスタムカーを紹介する。
ちなみに本物のメルセデス・ベンツSSK自体は、第二次世界大戦前の1927年に誕生。
設計はポルシェの創始者であるフェルディナント・ポルシェ博士。
当時の市民の足として、また当時のモータースポーツシーンでも大活躍していたそうだ。
そんな由緒ある名車のミニレプリカを一から作ってみたNACの学生達。
会場ではルパン三世に扮した先生が来場者をおもてなしなど、訪れた来場者を大いに沸かせてくれた。
ちなみに、この車にはベース車両は存在しない。
車体の核となるフレームは鉄骨から作成。
ボディは鉄板の叩き出しで形作られている。
エンジンと駆動系、サスペンション周りは軽トラからの流用との事だ。
ボディカラーと合わせ、室内のカラーもバランスよくまとめられている。
ステアリングやメーター、レバー類も当時感をよく出している。
シートはなんだか、学校の教室に置いてある椅子にも見えて可愛く感じる。
ちょっと腰が痛くなりそうに思えるが、当時のベンツSSKもこんな感じのシートだったのだろうか?
時代を表す特徴的な排気管レイアウトも忠実に再現してある。
当時の”本物”ベンツSSKは、フロントに長大な7リッタ―6気筒スーパーチャージャーエンジンをマウント。
そのようなエンジンで排気管レイアウトは納得なのだが、今回のNACが作った”ミニ”ベンツSSKは軽トラのポーターキャブ用エンジン。
確か3気筒しかなかったはず。
どうしたか?
この車では片側の排気管だけ機能させ、反対側はダミーとして制作したそうだ。
※こちらから制作中の動画をご覧頂ける。
リアタイヤをスライドさせながら、とても軽快に走っている様子が伺えた。
エキゾーストサウンドも、当時の雰囲気にかなり近づけているようだ。
この車の最大の特徴として、公道走行と販売可としている点にある。
山とかワインディングに持ち込むとかなり楽しめるかもしれない。
週末の遊び用車を欲している方、お一ついかがだろうか?
今回のこの車は、NACの先生方が夢にしていた車の具現化と、生徒達への見本、今後の教材になればという思いで制作された。
その製作を生徒達がサポートしていったわけだが、学校の授業で一からの車作りを体験出来る事はなかなかない。
生徒達には貴重な経験になった事だろう。
【取材 –文 – 写真】
編者(REVOLT-IS)
【取材協力 – 問い合わせ先】
NAC 中日本自動車短期大学